

筋トレのメリットって?肉体・精神に与える嬉しい効果をプロが解説
筋トレで期待できる肉体面のメリット

身体が引き締まる
筋肉は負荷を加えながら動かすことで発達していきます。あまり動かさなかったり使わないと、見た目にもハリが少なくなり、たるみやすくなる可能性があります。
持久力がつく
トレーニングのやり方にもよりますが、筋トレをすると持久力が増して筋力がつきます。疲れにくくなりスポーツのパフォーマンスが向上したり、日常生活でも活動しやすくなります。
筋力がつく
身体を動かすには筋肉がはたらき、肩や膝など関節が動きます。筋力が弱くなってくると身体を支える力が十分でなくなり、怪我につながるケースも。筋トレによって筋力をつけることで、身体をしっかりと支える力を育てる効果が望めます。
筋トレで期待できる精神面のメリット

達成感を感じる
筋トレはいきなり激しく行うというより、徐々に負荷を上げたり強度を上げたり運動が一般的です。たとえば以前よりも重い重量でトレーニングすることができるようになると、達成感を感じることができます。
ストレスの軽減
筋トレによって脳が活性化されストレスが軽減されたり、ネガティブな思考をポジティブにする効果が期待できます。気分が良くなったり、前向きになれるでしょう。
落ち着きや幸福感を味わえる
筋トレをすることで自律神経のはたらきを安定させ、落ち着きや幸福感を味わえるセロトニンというホルモンが分泌されます。
自分が心地よく感じられるリズムで筋トレで続けることで、さらに効果的だといわれています。
筋トレで期待できる食生活のメリット

食事は何を選びどのように食べるかで身体への影響が変わります。必要な栄養素が摂れていることで、筋トレの効果を上げることができます。
必要な栄養素とは『たんぱく質』『脂質』『炭水化物』の3つ。それぞれの役割は以下の通りです。
たんぱく質
身体の60%は水分、15〜20%はたんぱく質でできています。たんぱく質は筋肉・内臓・髪など、身体づくりには欠かせない栄養素です。一日の摂取量は体重の1〜2倍程度を目安にしましょう。
脂質
細胞膜やホルモンの原料となり、体温の維持や皮膚の乾燥を防ぐためにも必要な栄養素です。脂質は1gあたり9kcal程度あるので、摂りすぎてしまうとエネルギー過多となり、肥満につながるので注意しましょう。
炭水化物
炭水化物は筋肉や脳のエネルギー源です。筋トレ前だけでなく、身体づくりには筋トレ後もたんぱく質と一緒に摂ると効果を高めてくれます。
もし不足していると筋肉を糖に変えて消費してしまうので、筋トレの効果が減少してしまいます。
筋トレの効果を上げるポイント

オーバーロード(過負荷)
すでに持っている力よりも刺激を加えないと効果が出にくいです。つまり楽にできるトレーニングではなく、少しきつく感じるくらいの負荷でないと効果的ではないと考えられます。
特異性
トレーニングは種類によって効果が異なります。たとえば筋力をつけたいのに持久力を高めるものでは不十分ですし、目的によってトレーニング内容を適切に選ぶ必要があります。
可逆性
短期間だけやって間を空けてしまうと、今までやった効果が薄れて元に戻ってしまいます。
全面性
偏りなく、全身をバランスよくトレーニングすることで怪我のリスクを減らしてくれます。
意識性
同じやり方でも勢いでこなすのではなく、使っている部位を意識して行うことで筋トレで得られる効果が変わってきます。
漸進性
ずっと同じ負荷で行なっていると、筋トレの効果が薄れていきます。段階を踏んで、徐々に負荷や強度を上げていくようにしましょう。
個別性
個人差があるので年齢や性別だけでなく、身体能力や体力などに合わせて筋トレのプログラムを決めるようにしましょう。
反復性
トレーニング効果を得るためには、諦めずに繰り返し行うことが大切です。
筋トレのメリットはどの位の期間で感じられる?

筋トレをはじめて、すぐに効果を感じるわけではありません。身体が変わることを実感できるのは、3ヶ月程度の期間が経ってからをイメージしましょう。その間に停滞期を迎える可能性があるので、無理なく継続的に行うことをおすすめします。
トレーニング頻度は、週2〜3回が望ましいです。もしどうしても時間が取れない場合は、日常生活の中で積極的に身体を動かすように意識しましょう。
筋トレのメリットを効果的に感じよう

筋トレをすることで肉体的に強く丈夫になったり、精神的に前向きでポジティブになれる嬉しいメリットが望めます。
闇雲に自己流で行なっていてもなかなか効果が出てこない場合があるので、正しいフォームで筋トレの効果を手に入れましょう。
- 執筆者:
- 金子 由美