実は秋に多い「ギックリ腰」 ならないための予防と改善ストレッチ 実は秋に多い「ギックリ腰」 ならないための予防と改善ストレッチ
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実は秋に多い!?「ギックリ腰」にならないための予防と改善ストレッチ

自身のアスリート時代のケガをキッカケにトレーナーを目指し、介護施設での運動指導、病院でのリハビリテーション、接骨院、フィットネスクラブ、オリンピック選手やプロアスリートと幅広くトレーニングを手がけ、年…
2018年09月25日
「ギックリ腰」で動けない!なんて経験ありませんか?実は、秋にギックリ腰を発症する方が多いんです。秋から環境が変わったり、気温が下がってきて動きやすくなったり、夏の疲れが溜まっていたり・・・。ギックリ腰にならないための予防と改善ストレッチを紹介します。

「ギックリ腰」ってどんなもの??

皆さんは「ギックリ腰」になったことはありますか?ある方はかなり苦しんだことでしょう。ない方でも、人から話を聞いたりしてなりたくないなと思うはず。そんなギックリ腰とは、一体どんなものなのでしょうか?

正式には「急性筋肉性腰痛症」といい、ポイントは急性であること、筋肉性であることです。当たり前のことですが、急性ですので慢性の腰痛とは異なり急な痛みを伴います。また、筋肉性ということは、骨に異常があるわけではないのでレントゲンなどではわかりません。

西洋ではギックリ腰を「魔女の一撃」と表現します。ちなみにくしゃみでギックリ腰になったという方もいらっしゃると思いますが、くしゃみ1回で背骨に大きな負担がかかるといわれ「魔女の一撃」というのも納得ですね。

腰痛
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ギックリ腰になる原因と前兆?

では、ギックリ腰になる原因はあるのでしょうか?先ほどもお話ししましたが、くしゃみで発症する方も多くいらっしゃいますし、寝起きで激痛が走ったり、靴下を履くときなど日常の動作が原因で起こることが多いのです。確かにその時の姿勢が悪いから起きるのですが、実はほとんどの場合前兆があると思うのです。

こむら返りがあったとか、全身だるいとか、夏の疲れが残っていたなどなど・・・。また、この季節の気温や低気圧の影響で自律神経が乱れ、筋肉が硬くなっている方という方も多いのです。

ですから自身の体調に気をつけてストレッチをしたり、ゆっくりお風呂であたたまったり、軽い運動をしたり、急な負荷にも耐えられる状態を作っておかなければいけません。その為のストレッチをこの後ご紹介しましょう。

ギックリ腰の予防と改善ストレッチ

ギックリ腰を予防するには、やはり腰周りの筋肉を緊張させないことが必要になります。その為のストレッチを紹介します。そして、これはギックリ腰になってしまった時の改善ストレッチにもなりますので、しっかり覚えていてくださいね。

【1】片膝抱え込みストレッチ
・仰向けに寝て、片方の膝を胸のほうに抱え込みます。
・軽く両手で床のほうに圧迫しながら20秒ほどキープしましょう。
・左右交互に行います。

ストレッチ
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【2】両膝抱え込みストレッチ
・仰向けに寝て、両方の膝を胸のほうに抱え込みます。
・軽く両手で床のほうに圧迫しながら20秒ほどキープしましょう。

ストレッチ
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ストレッチを行う際は必ず、1→2の順番でストレッチしましょう。また、ギックリ腰になった場合は最初に「アイシング」で患部を冷やして、少し痛みが治まってから無理のない範囲でストレッチを行いましょう。動けるようになったら、医療機関の受診をおススメします。

秋を楽しく健康に過ごすためにも、今から身体のケアをしっかり行いましょう。

執筆者:
大小田 健介