スロージョギングの効果とは?距離や走り方をスポーツトレーナーが伝授 スロージョギングの効果とは?距離や走り方をスポーツトレーナーが伝授
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スロージョギングの効果とは?距離や走り方をスポーツトレーナーが伝授

柔整鍼灸師である父親の影響を受け、21歳で柔道整復師の免許を取得。サッカーチーム、アーティストグループ帯同の他、出張型整骨院でトレーナー活動中。現在、一児の母としての経験も生かし、マタニティトレーニン…
2019年06月28日
「スロージョギング」は名前の通り、ゆっくりと走る走法のこと。ダイエット効果を望んでいる方には特におすすめしたい運動のひとつです。今回はスポーツインストラクターのKISAFU先生に「スロージョギング」の距離や効果、やり方についてご紹介いただきました!

スロージョギングとは?

スロージョギング
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ゆっくりと走る走法

「スロージョギング」とは名前の通り、ゆっくり走る走法のことです。歩くペースとジョギングのペースのちょうど間のペースで走ることを指します。

代表的な専門トレーニング用語にLDS(ロングスローディスタンス)と呼ばれる走法がありますが、LDSは長い距離をゆっくり時間をかけて走るという意味なので、速く走ってしまうと逆にトレーニング効果が半減してしまうのです。

高い運動効果が望める

スロージョグは、運動慣れしてない方でも長く続けやすい運動のひとつ。ですが、一流アスリートの筋持久力の向上や、シーズンオフ期のトレーニングのために取り入れられることもあり、意外にも高い運動効果が期待できる特徴があります。

スロージョギングが一般的なジョギングよりも優れている点

スロージョギング
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ダイエットに適した筋肉が鍛えられる

「スロージョギング」では、ダイエットに適した筋肉が鍛えられます。走るといえば陸上競技を想像されやすいですが、短距離選手と比較して長距離選手の方が比較的引き締まった体格の選手が多いもの。

これは、長時間走り続けるための遅筋と呼ばれる筋繊維が引き締まった細い繊維でできているから。この遅筋は長時間のジョギングで鍛えられ、ゆっくり時間をかけることでさらに効果的に鍛えて引き締めることができるのです。

逆に速く走ることで、短距離選手に多い肥大した速筋という筋繊維が鍛えられてしまうため、ダイエット目的であればスロージョギングがおすすめです。

継続しやすい

心拍数が上がりすぎないため、老若男女問わず実践できることも「スロージョギング」の良い点のひとつ。早歩きくらいのペースで走るので極端な息切れの心配がなく、健康増進のためにも続けやすいです。

体力がある方ならおしゃべりしながら走れるので、友人やカップル同士で楽しみながら一緒に実践することもできておすすめ。

スロージョギングの正しいやり方

スロージョギング
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ウォーキングから自然にペースアップしていくと、スロージョギングのペースが維持しやすいです。

まずは普段通りに歩き、自然に腕の振りを大きくしていきましょう。次に足の歩幅を普段より一歩遠くに出すようなイメージで、早歩きにしていきます。

そのペースを保ったまま、格好だけ走るフォームに変化させていきましょう。もし周りに人がいれば、歩いている人と同じくらいのペースか、抜かされる位のペースがちょうど良いです。

KISAFU先生からのアドバイス

スロージョギング初心者の方は「ジョギング=走る」イメージが先行してしまい、最初からスピードアップしやすいところが注意点!

あえて早歩きで歩幅を大きく、そのスピードを保ったまま走る動作に移った方が、段階を追って習得できるかと思います。

スロージョギングをする際の注意点

スロージョギング
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スピードアップしない

スピードアップせず、ゆったりと走り続けるように意識しましょう。息切れせず、額が汗ばむくらいのペースであればそのペースを維持するのがポイントです。

できる限り長い時間続ける

できる限り長い時間続けてジョギングするようにしましょう。長時間続けるほど筋持久力が鍛えられて、引き締まった筋肉をつけることができます。

おすすめは30分以上チャレンジできる人は60分以上続けられるとより効果的。さらに週2〜3回続けられると、基礎体力が向上しつつボディラインの変化も期待できます。

スロージョギングで楽しく運動を取り入れよう

女性
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今回ご紹介したように、スロージョギングは日常的に運動に馴染みのない方でもチャレンジしやすい運動のひとつです。ぜひこの機会に、スロージョギングで体力の向上やボディメイクを取り入れてみませんか。

執筆者:
KISAFU