もったいないしゃがみ方していませんか? もったいないしゃがみ方していませんか?
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そのスクワット、もったいないしゃがみ方していませんか?

25年のキャリアを持つ美と健康づくり指導者。外資系ホテルトレーナーを経て独立。成人~後期高齢者に至るまで幅広く対応。エビデンスに基づく情報提供と、現場経験で培った指導スキルを持つ。コンセプトは健康寿命…
2018年09月14日
スクワットアドバイザーの小川りょうです。無意識のフォームぐせがついていませんか?知らず知らずのうちにもったいないしゃがみ方になっている場合があります。膝を動かさずにしゃがむケースについて解説します。みなさんもぜひ、お試し下さい。



膝が前に飛び出さないように意識しすぎると

知らず知らずのうちに、無意識のフォームぐせがついてもったいないしゃがみ方になっている場合があります。「膝がつま先よりも、前に飛び出さないように」ということを意識しすぎて、自分では気付かぬうちに、膝位置をまったく変えずに、しゃがむケースをよく見かけます。

膝関節への負担を避けるために、このように行っているのでしょうが、実はこれは非常にもったいないしゃがみ方なのです。

スクワット
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ヒップアップ目的ならOK!

あえて膝位置を動かさずに、お尻を後ろに引いてしゃがむヒップスクワット(股関節スクワットともいわれる)があります。

大腿四頭筋よりも、大殿筋や、ハムストリングスがよく鍛えられます。これが狙いならば良いのです。

「膝がつま先を超えない」という本来の意味

問題はしゃがんだ際に、「膝がつま先を超えない」ことではなく、「膝が深く曲がる」ところにあります。

この点を理解していないと、もったいないしゃがみ方になります。膝は深く曲げると、弱くなる特性を持っています。あくまでつま先は膝位置の目安。特に膝関節に痛みなどがなく、まだ余裕がある場合は膝を少し前に出しても問題ありません。

スクワット
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最大限に生かそうスクワットのメリット

ヒップアップ目的以外で行う場合、主動筋である太ももに効かせるためにしっかりと膝を前に出すことです。

なぜなら、体から膝関節位置が離れるほど、太ももに作用する力が大きくなります

それを知らずに行うと、本来のメリットを最大限に活用できず、非効率なしゃがみ方となります。そして、スクワット動作は、しゃがむ、立つ、座る、階段を上るといった日常の基本動作をスムーズにするという意味もありますので、ぜひ、股・膝・足の下肢3関節を同時に使いながら動かしましょう。

執筆者:
小川 りょう