乾燥肌や貧血予防に!簡単ほうれん草レシピ 乾燥肌や貧血予防に!簡単ほうれん草レシピ
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乾燥肌や貧血予防に。簡単「ほうれん草」の常備菜レシピ

フードコーディネーター・インナービューティー料理研究家。「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆、レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」につい…
2018年03月27日
冬が旬のほうれん草ですが、春先まではおいしく、また栄養価が高い状態でいただけます。そんなほうれん草には、乾燥肌対策や貧血予防に嬉しい栄養が豊富です。今回はほうれん草を使った簡単常備菜レシピと、美容に嬉しい栄養ポイントをインナービューティー料理研究家の筆者がご紹介します。毎日の食事に是非取り入れてみて下さいね。

ほうれん草とツナのバターソテー

【材料(2人分)】
・ほうれん草・・・2把
・ツナ缶・・・1缶
・無塩バター・・・ひとかけ(約5g)
・塩・・・ひとつかみ
・こしょう・・・少々
・白ワイン・・・大さじ1
・黒こしょう・・・お好みで少々
・レモン汁・・・食べる直前にお好みで少々

【作り方】

1. ほうれん草は軸部部分を切り落として水を張ったボウルの中でよく洗う。根元部分は特に細かい土汚れが入り込みやすいのでよく洗うこと。水気を切ったら約4センチ幅のざく切りにする。

2. フライパンを弱火にかけてバターをひき、バターが溶けたらほうれん草を入れて中火にかける。

3. ツナ缶を加え、塩・こしょうをまぶしてサッと混ぜたら、白ワインを加えてしんなりするまで混ぜ炒める。

4. 器に盛り、お好みで黒こしょう・レモン汁をあえれば完成。

ほうれん草とツナのバターソテー
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ほど良いバターの風味とほうれん草のしっかりした味わいは相性抜群。常備できるツナ缶を加えることで、不足しがちなたんぱく質もしっかり補給できるひと品です。

冷蔵庫で約2日間保存可能。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもピッタリです。ツナ缶の代わりにアンチョビを少し加えれば、ワインによく合うおつまみレシピに。コーン缶や残り物のキノコ類、ベーコンなどを加えても◎

【料理のコツ】
・バターは弱火で溶かすことで焦げ付きを防ぎ、風味を引き出します。
・白ワインを加えることでツナ缶の生臭さ、ほうれん草の青臭さをやわらげます。

ほうれん草の春先の美容に嬉しい栄養とは?

【β-カロテン】乾燥肌対策に嬉しい栄養素

ほうれん草には可食部100が足り約4200μgのβ-カロテンが含まれています。これは野菜類の中ではトップクラスで、チンゲンサイの約2倍の含有量。β-カロテンは、お肌の細胞や粘膜を乾燥から守り強くする働きが期待されています。

気温や湿度の変化がまだ大きい春先は、うっかりお肌が乾燥しがち。β-カロテン豊富な食材を積極的に摂ることでお肌の奥から乾燥対策をすることが美肌作りへの近道です。

【鉄分】貧血予防に嬉しい栄養素

ほうれん草には貧血予防に欠かせない鉄分が豊富です。鉄分は体に吸収されにくい栄養素なので、鉄分の吸収を助けてくれるビタミンCと一緒に摂ることで効率よく摂取できます。今回ご紹介したレシピですと、食べる直前にレモン汁をキュッと絞ってかける、副菜で季節の果物も用意するなどひと工夫することでより無駄なく効率的に鉄分を摂ることができます。

【ビタミンB群】代謝をサポートする大切な栄養素

ほうれん草には脂質や糖質の代謝をサポートするビタミンB1やビタミンB2も豊富です。余分な脂質や糖質を溜め込まないカラダ作りのため、また疲労物質(乳酸)を溜め込まないカラダ作りのためには欠かせません。

ほうれん草
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いかがでしたか?まだまだ旬のおいしさを味わえるほうれん草。手軽に作れるレシピで、体の中からキレイと元気を磨きましょう!

【参考文献】 ・「あたらしい栄養学」(高橋書店)吉田企世子・松田早苗/監修 ・「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部) 上西一弘/著 ・「からだにおいしい野菜の便利帳」(高橋書店) 板木利隆/監修 ・「旬の野菜の栄養辞典」(X-Knowledge) 吉田企世子/監修 ・「美肌美人栄養学」(X-Knowledge) 蒲生桂子/監修

執筆者:
國塩 亜矢子