食べ過ぎが気になったら○○を温める。食欲を落ち着かせる‟呼吸瞑想法”
胃を温める
食欲は、水分と温かさで大部分が満たされると言われています。つまり、「お腹が空いた、何か食べたい」と感じた時、胃が温まれば満足感を感じやすいということです。
両手を擦り合わせて温め、胃(上腹)の上に当てます。手の温かみと柔らかさが胃の周りに伝わり、呼吸がゆっくり深くなり、ホッとして落ち着いてくる変化を感じるでしょう。
腎臓を温める
背中の真ん中の奥には、左右に腎臓があります。腎臓は、東洋医学では、私達が生まれもった元気が蓄えられているとされる臓器で、消化や解毒など内臓の働きを下支えする土台と考えられています。
両手を擦り合わせて温め、背中の真ん中の背骨の左右に当てます。手の温かみと柔らかさが腎臓にじんわりと伝わり、呼吸がゆっくり深くなり、心もホッとして落ち着いてくる変化を感じるでしょう。
イメージ呼吸瞑想法
江戸時代の白隠禅師が伝え始めた『なんその法』をベースにした、胃腸の消化を整えストレスを流す呼吸瞑想法をご紹介します。
頭の上に滋養に満ちたバターのようなものが乗っているとイメージをします。息を吸うと、太陽の光で溶けた栄養バターが頭に浸透し、ストレスを吸着していくとイメージします。
息を吐くと、ストレスを吸着したバターが下へ流れ去り、バターの滋養が温かく頭いっぱいに行き渡って、この世で一番心地よい柔らかくゆるんだ状態を味わえるとイメージします。
次に息を吸うと、栄養バターが食欲で硬く緊張していた胃へと浸透し、胃の緊張やストレスを吸着していくとイメージをします。息を吐くと、「食べたい」と焦るストレスや緊張はバターと一緒に下へ流れ去り、バターの滋養が胃いっぱいに行き渡って、この世で一番心地よい柔らかくゆるんだ状態になっているところイメージします。
胃は温かく満たされて、食欲は落ち着き、消化も良くなっていきます。
おわりに
いかがでしたか?道具も要らず、場所も取らず、いつでもできる呼吸瞑想法は、東洋の偉大な知恵です。恩恵にあずかって、ストレス解消やダイエットにお役立てください。
- 執筆者:
- 美宅 玲子