季節にあった食べ物を食べよう~美容や健康に素晴らしい効果のあるマクロビオティック~ 季節にあった食べ物を食べよう~美容や健康に素晴らしい効果のあるマクロビオティック~
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季節にあった食べ物を食べよう~美容や健康に素晴らしい効果のあるマクロビオティック~

「モデル・ビューティーフード研究家」として、体の中からキレイになれる食を追求し、セミナーや各種講演・プロデュース商品などを手がける。マクロビオティックベジタリアン・VEGANなお店を全国~海外規模で開…
2015年06月09日
こんにちは。ビューティーフード研究家の室谷真由美です。前回のコラムでは「一物全体(いちぶつぜんたい)」を詳しくご紹介させていただきましたが、今回は「身土不二(しんどふじ)」についてお話させていただきますね。

シンプルで素敵!身土不二(しんどふじ)という考え方

一物全体(いちぶつぜんたい)とともに、マクロビオティックで大事にされているキーワードがもう一つあります。それは身土不二(しんどふじ)という考え方。鎌倉時代からある仏教用語になりますので難しそうに感じますが、実はとっても素敵でシンプルな考え方。

身土不二とは、身(カラダ)と土(環境)はふたつにはならない、私たち人間も自然界の一部であるという考え方です。地産地消(ちさんちしょう)という言葉がありますが、土地の物をいただきましょうという意味になりますね。

自然界の一部であるからこそ、自然界のリズムに従って生きていくことが、私たち人間にとって、とっても理想的であり、心地の良い生き方になります。では、自然界と調和をとって生きていくにはどうしたらよいか?それが、旬の物をいただくということに繋がります。

シンプルで素敵!身土不二(しんどふじ)という考え方
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季節に産する食べ物がある意味

私たちが住んでいる日本には四季があります。夏と冬ではとても気温の違いがありますね。季節に産する食べ物があるということを考えてみると、どうして夏野菜はみずみずしく土よりも高いところに実るのでしょう?

みなさん、バナナやマンゴー、パイナップルなどなど、南国のフルーツはお好きですか?私は以前、大好きで年中構わずに食べていました。南国は皆様もご存知のように、暑い国ですね。暑い国に産する食べ物は、その土地で暮らしていくために体から熱を取ってくれる食べ物が育ちます。ですから、日本人の私たちが寒い冬に南国のフルーツを食べていると、カラダを冷やしてしまうということになります。これは温かい飲み物も同じ。コーヒーなども暑い国で豆が育ちますよね。

どんなにホットドリンクだからと言って毎日飲んでしまうと、カラダのバランスを崩してしまいます。冷えるものを食べるから、カラダを熱くする食べ物を食べないとバランスがとれなくなります。それが極端すぎるとカラダは追いつかずに悲鳴をあげます。それが病気に繋がっていくのです。

その土地でとれた、その季節の旬の食べ物をいただきましょう

季節のものをいただくということは、その土地で生きていくために体温調節をしてくれるということで、そうすることによって自然界と調和がとれるということになるのですね。

季節の変わり目に風邪をひきやすい方、食もファッションと同じ、少し先取りがいいのです。そうすると、次の季節に体をあわせやすくなります。ここ数年、暑い日が長く、9月になっても真夏のような気候だったりしますが、暦の上では秋。ですから、9月に入ってもトマトやナスやキュウリなど体を冷やす夏野菜ばかり食べてしまうと、カラダは秋に突入するとき急に切り替えることができず、免疫力も下がっていますから体調を崩しがちになります。

ぜひ、季節の物、旬の物を意識して、その時に一番美味しいお野菜をたっぷり召し上がってくださいね。

執筆者:
室谷 真由美