お風呂と自律神経とダイエットの効果を知り上手にシェイプアップ お風呂と自律神経とダイエットの効果を知り上手にシェイプアップ
画像出典: fotolia

温度の変化で自律神経に影響も?入浴法で変わる消費カロリー!

姿勢と歩き方の質を磨いて夢を引き寄せる専門家。芸能・健康・美容業界で、30年・10万人以上への指導経験を基に「座り方・立ち方・歩き方をヘルスマネージメントやセルフイメージ向上に活かし、心身を整え、自信…
2016年12月18日
シリーズでお届けしてきましたお風呂の活用方法。いつものお風呂を“ひと工夫”して、冷え・浮腫み・心身の疲労を一気に解消!今回お届けするのは、お風呂と自律神経とダイエットの効果についてです。飽食&ストレス社会を生きる私たちの2大テーマでもありますね。温度で変わる自律神経、入浴法で変わる消費カロリー!!

自律神経って何?

まず自律神経について簡単に説明します。私たちは拮抗的(きっこうてき)に働く「交感神経」「副交感神経」のふたつから成り立つ「自律神経」により、内臓、血管、瞳孔の散大などの働きをコントロールして体内の環境を整えています。例えば、ストレスを受けてドキドキしたり、汗をかいたり、日が暮れると眠くなったりします。

過度の精神的ストレスや生活習慣の乱れなどが原因でこのバランスが崩れると、下痢・便秘・頭痛・異常な発汗・全身の倦怠感・不眠・動悸・過呼吸など、肉体的にも精神的にも不調を引き起こす原因に。

今回テーマにしているお風呂による冷え解消は、この自律神経にも影響しています。冷えは自律神経失調症を引き起こしやすくする原因にもなってしまいます。

自律神経が乱れるイメージ
画像出典: fotolia

副交感神経を優位にして快眠を促すリラックス温度

まずは、身体への負担も少なく、ゆったりリラックスしたい人向けの入浴法のポイントです。

お湯の温度:ややぬるめの温度(38~40℃)
お湯の深さ:鳩尾(みぞおち)から下
入浴時間:20分ほど

いわゆる半身浴と言われる入浴法です。心臓や肺への負担が小さく、身体の芯からポカポカになるとしてお勧めされるケースが多い入浴法ですが、実際に入ってみると私の場合40℃を下回ると寒く感じます。同じように感じる人は、浴室を温めたり、肩にタオルをかけたりして身体を冷やさないように工夫しましょう。

主なメリット:なんといっても“リラックス効果”です。

半身浴のイメージ
画像出典: fotolia

交感神経を優位にして消費カロリーを増やすダイエット温度

続いては、アクティブに入浴して消費カロリーを増やしたい人向けの入浴法のポイントです。

お湯の温度:やや熱い高めの温度(41~42℃)
お湯の深さ:肩まで
入浴時間:10分ほど

いわゆる全身浴と言われる入浴法です。身体への負担が大きいので、心臓病や高血圧などを患っている人、妊婦さんなどは行わないでください。お湯の温度を上げて肩まで浸かることで、交感神経が活発に働きカロリー消費も増えます。ただし快眠のためには、就寝の2時間前までには終えましょう。

主なメリット:肩までお湯に浸かることで水圧が全身をキュッと締めます。それにより筋肉をほぐしたり、血液やリンパの流れを改善するマッサージ効果があります。

お風呂の温度のイメージ
画像出典: fotolia

効果倍増!応用編

消費カロリーをグンと増やして、ダイエット効果を高める「高温反復浴」という方法があります。文字通り入浴中に熱めのお湯につかったり、出たりを繰り返す方法です。「全身浴の水圧で全身を締める⇔お湯から出て水圧から解放される」この時、一気に血が巡り代謝が上がります。

手順は、
1:かけ湯をして3~5分入浴 
2:お湯から出て3~5分身体を洗う 
3:また3分ほどお湯に浸かる 
4:お湯から出て3分ほど髪を洗う 
5:また3分ほどお湯に浸かる 
6:お湯から出て3分ほど顔を洗う

適宜水分(冷たくないものがお勧め)補給をしながら、お湯に浸かったり出たりの繰り返しを3セット(合計約20分)行うだけです。この「高温反復浴」の消費カロリーは、なんと約300kcalあるとされます。

高温反復浴でシャワーをあびるイメージ
画像出典: fotolia

安全に効果を高めるためのOKポイント

身体がだるい・少し頭が痛い・立ちくらみが起こるなどの症状は「脱水症状」の初期サインです。くれぐれも水分補給を忘れないようにしましょう。

水分補給は安全面のみならず、脂肪燃焼や老廃物の代謝をスムーズに行うためにも重要なので、こまめに行いましょう。

特徴を知り気持ちよく入浴すればOK

ぬるめのお湯で半身浴と、高温で全身浴の特徴を簡単にご紹介しましたが、どちらが良い・悪いとか、正しい・間違っているという事ではありません。

いずれの入浴法も「血流改善」「冷え解消」「デトックス」「基礎代謝の向上」「ストレス解消」といった素晴らしい効果がある事を前提に、目的別にひと工夫することで、欲しかった効果を的確に得られるのです。

気持ちいい入浴のイメージ
画像出典: fotolia

ぬるすぎるお湯では、寒くて不快に感じる人もいることでしょう。逆に熱すぎるお湯では、身体の負担が大きくなることが不安な人もいらっしゃることでしょう。ブームに惑わされずに、ご自分の目的に合わせて有効活用しましょう。「気持ちいい!」が基本です!

ちなみに寒さが苦手で血圧が低い私は、温熱・水圧・浮力から得られる健康・美容効果を最大限に得られる「やや熱めのお湯で全身浴」が好みです。マハロ~♪

執筆者:
OK和男