「角質培養」で肌トラブルをリセット!本来の力で美肌を取り戻す方法
肌トラブルの原因
この時期は、顔に赤みやかゆみがあらわれたり、ピリピリ痛みがあるといった肌トラブルで悩まされる方も多くおられます。そういった肌トラブルの原因のひとつに、肌が薄くなっている可能性があります。
そして、肌が薄くなる最も多い原因が肌のお手入れのしすぎ。肌のトラブルを防ごうと、洗顔、ピーリング、毛穴パックなどのケアをたくさん行ってしまいます。
取り除くためのスキンケアを頻繁にされる方もおられますが、これらのケアは多用しすぎた場合、肌の角質層をどんどん薄くしてしまう原因になっていることも。
美肌のためのお手入れが、逆効果
お手入れのしすぎが原因の肌トラブルには、角質培養という考え方を取り入れてみることもいいかもしれません。「培養」は、細胞や組織を生育、増殖させるときに化学実験などではよく使われる言葉ですね。
肌には、不全角化という状態があります。ターンオーバーが停滞するスキンケアも問題なのですが、ターンオーバーは早いほどいいというわけでもありません。きちんと角化されていない細胞が肌表面を覆うと、当然乾燥しやすく、刺激を受けやすい状態になってしまいます。
その上、未熟な細胞は、肌の保湿に必要なアミノ酸やセラミドなどの成分を角質層に残してくれません。角質培養は、薄くなった角質細胞を成熟するまで見守るという方法になります。角質層を正常な厚みに取り戻し、肌のバリア機能を一度正常に戻します。
角質細胞を成熟させるためには、それまで肌に与えていた刺激を意識して与えないことが大切です。つまり、スキンケアを何もおこなわないことを基準にし、必要最低限のケアだけにすることです。
保湿ケア以外は、極力メイクをはじめ洗顔も最小限にすること。基本は、クレンジングもおこなわないようにし、どうしても必要なときだけにします。
角質培養は本来のエイジングケアの基本の考え方
取り除くスキンケアを多用される方は、角質層が薄くなっています。与えるスキンケアを多用される方は、角質層が厚くなり、ターンオーバーを停滞させています。
まずは、肌本来の自然な状態に戻してあげて、補助のために必要なケアだけを取り入れてあげること。角質培養は、決してすぐに正常な肌が完成するという方法ではありません。
洗顔を最小限にされると、毛穴の角栓などが気になってしまうこともあります。それから慣れるまでは物足らないように感じ、不安になるかもしれません。この角質培養の期間は、理想の肌ではないかもしれません。
しかし、肌トラブルが起こりやすい方や肌が敏感になっている方には、角質培養の期間が、一度リセットされる必要な時間になるでしょう。
- 執筆者:
- 大川 明伸