

「セルライト」の原因とは?プロ直伝の効果的な対策・予防方法
セルライトとはどのようなもの?

セルライトは皮膚の下にある脂肪組織の一部が皮膚の表面に表れて、でこぼこの形を作り上げてできたものです。
本来は身体の中で体温調整や筋肉の保護などに関わる皮下脂肪。燃焼されずに一定の場所に長期間留まっていると、脂肪組織は肥大化してしまいます。
肥大化する影響で皮膚の構成にも関わる“線維芽細胞”という組織も肥大し、皮膚の表面まで出てきてしまう状態がセルライトなのです。
セルライトができる原因

セルライトができる原因は一言でいうと体内のはたらきの低下。運動不足、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、食生活の乱れの4つが挙げられると考えられます。
運動不足
定期的に筋肉を刺激して運動を行わないと、しっかりと身体がはたらきません。身体をはたらかせるには、血流が重要です。
血液を全身に送るためには、筋肉が活動していることがポイント。脂肪燃焼をしっかりと行える身体に整えるためにも、運動をして筋肉に刺激を与えましょう。
ホルモンバランスの乱れ
仕事などでストレスが溜まると、交感神経が優位にはたらき身体が興奮状態になります。
興奮状態に入ったときに体内で分泌されるホルモンは、アドレナリンやノルアドレナリンです。この2つは興奮状態で分泌されるほか、セルライトにも繋がると考えられているのです。
睡眠不足
睡眠不足も自律神経に関わります。自律神経は、身体のオン・オフを切り替える神経。睡眠は自律神経のオフに当たる副交感神経です。
自律神経がスムーズにはたらいていないと基礎代謝は下がる一方になり、身体が脂肪を燃焼させられなくなります。睡眠不足もセルライトに影響する可能性があるのです。
食生活
食生活が乱れていると、身体は上手くはたらきません。脂肪そのものは身体の中できるのではなく、食べ物として摂取し初めてできる細胞です。
高カロリー食ばかりの食生活や食べる時間帯が不規則だと、自分自身のカロリー消費と上手くかみ合わなくなり、セルライトの原因へとつながります。
セルライトを除去する方法は?

20分以上の運動
セルライトを除去するには、基礎代謝を上げることが大切です。基礎代謝を上げるうえでエネルギーの元となるのが脂肪になります。
特に有酸素運動が脂肪細胞に有効な運動です。有酸素運動は20分以上継続した運動で効果を出していくので、時間も目安に運動を取り入れていきましょう。
また、運動によって筋肉が収縮・弛緩を繰り返し、疲労などで崩れていた筋細胞が元に戻ってきます。皮膚の形成にも大きく関わってくるので、身体の細胞自体の調整のためにも運動はおすすめです。
食生活の見直し
健康な身体を手に入れるためには「運動2、食事8」の割合でバランスをとることがポイントです。
上述したように脂肪は摂取して初めて蓄積する細胞なので、体内で生成される細胞ではありません。
身体の各臓器をはたらかせるためにも、消費と摂取のバランスを計算しながら食事を見直していきましょう。
マッサージ・エステ
長期間蓄積してしまった脂肪細胞を燃焼させるためにも、マッサージ・エステのセルライト施術もおすすめ。
身体のはたらきや基礎代謝を上げるうえで、マッサージ・エステの施術は効果的です。身体に対しては補助的な役割しか果たせませんが、刺激を受けた身体の治癒に大きな効果を期待できます。
運動や食事を見直してマッサージ・エステの施術も取り入れることで、セルライトが徐々に改善していくと考えられます。
専門家が提案!セルライトの予防方法

有酸素運動と無酸素運動
セルライトを除去するには、有酸素運動と無酸素運動の2つが必要。
有酸素運動は上述のように20分以上の時間継続して行うか、少々息切れする程度の負荷の運動を10分行い、2~3度繰り返しましょう。
無酸素運動では筋トレを取り入れます。セルライトができている部位は筋力が弱っているので、脂肪が付きやすくなっています。
筋トレの方法で効果の種類は変わりますが、10回~20回程度でちょうどいい負荷を感じる程度のトレーニングを取り入れましょう。
食事のカロリー・時間帯を調整
女性の場合は約1800キロカロリー程度、男性の場合は約2200キロカロリー程度の食事を意識しましょう。
また、食事は食べる時間帯にも大きく影響します。消化は3~4時間かけて行われるので、就寝前には消化された状態になるように調整することがポイント。
夕食が消化できていないと眠りの質が低下したり、朝胃もたれを起こす可能性があるので注意が必要です。余計な脂肪が蓄積されないように、セルライトも予防する食生活を意識してみてください。
セルライトの対策・予防で美BODYを手に入れよう!

お肌の表面にでこぼことして目立つセルライトは、対策も大切ですができにくいように予防することも大切です。
脂肪を蓄積させないように、今回ご紹介した日常的にできるセルライト予防法を上手に取り入れてみてくださいね。
- 執筆者:
- 肥後晴久