炭水化物抜きダイエットは危険?もしかして筋肉を落としているだけかも・・・
炭水化物が太るといわれる要因
今やダイエットの敵のような扱いを受ける炭水化物。炭水化物は太る、という意識を持っている方も多いですよね。でも、本当にそうなのでしょうか?まずは、炭水化物が太るとされる事実をお話ししましょう。
炭水化物というと、いわゆるお米・パン・麺類・イモ類などの主食になるものですね。さらには、お菓子やスイーツ・清涼飲料水・果物・アルコールなども炭水化物が含まれます。炭水化物の定義は、糖質+食物繊維になります。
この糖質というところが肝心です。糖質が身体に入って消化されていくのに、単糖類というところまで分解しないと身体は消化できません。単糖類は、ブドウ糖・果糖・ガラクトースという3つに分類されます。先ほど挙げた炭水化物の中で主食になるものはブドウ糖に分解され、お菓子やジャンクフード、スイーツなどは果糖に分解されます。そして身体を太りやすくするのは、この果糖になるのです。
ですから同じ炭水化物でもブドウ糖に分解される主食は太りにくく、果糖に分解される嗜好品は太りやすいのです!!
主食を減らせば痩せる本当の理由
炭水化物の中でも主食を減らしたり、抜いたりするダイエットで痩せた方も多いと思います。では、なぜ主食を減らせば痩せるのか?
主食となるお米などは、消化吸収するのにブドウ糖まで分解されると話しました。ブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源となります。このブドウ糖が不足すると身体は脳を守るために、身体の中からエネルギーを分解して脳に栄養を与えます。この時に分解されるのが筋肉です。
1日ブドウ糖を摂らないと、約300グラムの筋肉を分解してエネルギーを作り出すとされています。3~4日ブドウ糖を摂らなければ約1キロの筋肉が落ちてしまいます。
筋肉には2~3キロの水分が含まれており、ブドウ糖を摂らないだけでトータル3~4キロの体重が落ちることになるのです。
炭水化物を制限して主食を減らしてしまうと、筋肉と水分を失って体重を落としていることになるんです!!
炭水化物を食べて痩せる方法
では、炭水化物で太らないための方法はどうしたらいいのでしょうか?答えは「脳の栄養となるブドウ糖は制限しすぎず、太りやすい果糖をコントロールすること」が筋肉を落とさず、きれいに痩せるための大事なポイントです。
脳は、1日に約120グラムのブドウ糖を必要とするといわれます。これは、ご飯にするとお茶碗3膳分。最低この量は必要になるんですね。ただし、お米だけでなく小麦粉やイモ類などからも摂取している場合は量の調整が必要になりますが。
毎回の食事で主食の炭水化物は減らし過ぎず、お砂糖・お菓子・清涼飲料水・アルコールなどの嗜好品をコントロールして、きれいに痩せる炭水化物の食べ方を心がけましょう。
- 執筆者:
- 大小田 健介