初心者に嬉しい!体が硬いほど効果的なヨガの話
でも実は、体が硬い人の方が、ヨガ本来の効果やヨガによる変化を感じやすいので、やりがいがあります。今回は、ヨガに興味があるけれど、体が硬いから躊躇していた人に嬉しい情報をお伝えします。
体が柔らかい人は、ヨガの効果を感じにくい
体が柔らかい人は、ヨガのポーズの形を苦も無く取れてしまうため、体が伸びたり柔らかくなったりする変化が、ヨガによって感じにくいものです。
また、ヨガで体を伸ばしたり姿勢を維持したりすることで、内臓の血流が良くなったり、ホルモンバランスを整えたりする効果は、日常生活以上の動きで、自分の可動域に迫る体勢を取った時(痛気持ちよく感じる程度)に一番高まるため、体が柔らかい人は、なかなかそれに迫れないのです。
手ごたえを感じにくいので、ヨガの奥深さや心地よい効果・変化を感じる前に『こんなものか』とできた気になってしまう傾向があります。
ヨガインストラクターも、体の不調を克服した体験を持つ人が多い
もともと体が柔らかくて、何となくヨガのポーズがうまく決まるから、インストラクターになったという方もいるかもしれませんが、インストラクターの中には、心身の不調を抱えている時にヨガを始め、ヨガを通してその不調を克服した経験から、インストラクターになった方が数多くいます。
元から元気で体もやわらかく、最初から完璧だからヨガを楽しめるのではなくて、最初は思ったように体が動かなくても、むしろ動かないからこそじっくりとヨガに向き合うことができ、繊細に変化を感じることができるのです。身体が硬い人は、それだけチャンスが大きいのです。
体が硬い人が感じやすい変化
体が硬い人は、ポーズを取ろうとするとすぐに可動域の限界が来るので、それを越えようと反動をつけたり、息を止めたり、力を入れたりする傾向があります。そうした余分な力みを入れない状態で取れる体勢を見つけて、ゆっくりと呼吸を繰り返しながら、身体の内側の状態を観察してみてください。
呼吸を繰り返すうちに、力んで緊張していた筋肉がゆるみ、段階的に身体が楽になり、ポーズが取りやすくなっていく変化が感じ取れます。速く先に進もうとして焦っていた心がゆるみ、現状の自分の身体に焦点が合い、リラックスしていくのを感じられます。
身体の緊張が取れ、心の緊張が取れるととても快適なので、ヨガを続けやすくなります。じっくりコツコツと続けているうちに、いつの間にか困難だったポーズが楽に取れるようになっています。この劇的な変化は、体が硬い人にしか味わえないといっていいでしょう。
おわりに
いかがでしたか?「今」体が硬いからとあきらめず、体が硬いからこそ味わえるヨガの醍醐味や効果が必ずあると思って、気軽に体験してみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子