運動前後に行うべき?今さら聞けないストレッチの疑問3つ
Q1. ストレッチは運動前後に行ったほうがよいのでしょうか?
A1. 運動の前後に行うべきです!
但し、運動前と運動後に行うストレッチは目的が異なるので、違うタイプのストレッチを行うべきです。運動前のストレッチは、可動域を広げることに加えて神経系の働きを高めることを目的に行われます。そのためここで行うストレッチは、動きを伴うストレッチである「動的ストレッチ」を行っていきます。
具体的には写真上のように、少しずつ可動域を広げていきながら関節の曲げ伸ばしを繰り返したり、あるいは関節を回したりしていきます。
それに対し運動後のストレッチは、疲労回復を促進させるために行います。それには筋肉の緊張を緩め血流を促進し疲労物質を除去させる必要があるので、ここでは静止した状態で筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」を行うようにします。
写真下のように、筋肉が心地よくストレッチされていることが感じられる強度で、段階的に可動域を広げながら20〜30秒間ストレッチを行います。
Q2. ストレッチは毎日行うべきでしょうか?
A2. 毎日行うべきです!
特に静的ストレッチを毎日行うことで筋肉の緊張を緩め、柔軟性を高めることが期待できます。静的ストレッチを行うタイミングは、運動後以外にも入浴後など身体が温まっているタイミングがお勧めです。もちろん、お仕事の合間に行ってもよいでしょう。
Q3. ストレッチは全身の筋肉に対して行うべきでしょうか?
A3. 全身に対して行うべきです!
一部の筋肉への偏ったストレッチは歪みをもたらし、筋バランスを崩してしまいます。そのため下半身のストレッチを行ったら上半身へのストレッチも、表側の筋肉をストレッチしたら裏側の筋肉も…というように、常にバランスを考慮しながら行うようにしましょう。
「柔軟性を高めること」を目的にストレッチを行う方が多いと思いますが、ストレッチを行う上で最も大事なことは、柔軟性のバランスを整えることです。
一箇所が非常に柔らかくても、その反対側の筋肉がガチガチに硬いというのでは骨格に歪みをもたらしてしまい、結局は肩こりやむくみなどの原因となってしまいます。ですからストレッチを行う際は、柔軟性のバランスを整えるように心がけましょう。
- 執筆者:
- 町田 晋一