結局“牛乳”って体にいいの?悪いの?ヘルシーボディーは「好きなもの」で作る
牛乳のいいところ
・カルシウムを摂取できる
カルシウムは骨や歯を丈夫にするだけでなく、神経伝達をスムーズにしたり神経の興奮を抑えたりする働きをします。カルシウムが不足するとイライラするのはそのため。また細胞機能の調整や筋肉の収縮にも関わっている大切な栄養素です。
・タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれている
牛乳を上手く食生活に取り入れることで、カロリーを抑えつつ必要な栄養を摂取することが出来ます。(※飲み過ぎると肥満の原因になります)
そしてなんと、腸内環境が良ければ、腸内細菌の働きにより牛乳から水素を生み出せるという説もあります!(※1)
牛乳が日本人の体には合わないと言われる理由
牛乳には乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)という糖質が含まれています。
赤ちゃんの頃は、デンプンを分解する酵素(アミラーゼ)が分泌されないので、母乳や粉ミルクで栄養を摂る必要があります。そのため、赤ちゃんの頃はみんな、乳糖を分解するための酵素(ラクターゼ)を持っているのです。
しかし90%ほどの黄色人種や黒人は5歳を過ぎると、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が活発に働かなくなるのそうです(白人は比較的大人になってもラクターゼが活発なよう)。
牛乳を飲むとお腹が痛くなる方は、ラクターゼが少ないために消化不良を起こしている可能性が高いです。牛乳が日本人の体には合わないと言われているのはこれが理由です。(※2)
じゃあ牛乳は飲まないほうがいいの?
じゃあ牛乳は飲まないほうがいいのか?それは、そうとも言い切れません。どんなものにでも、いいところ、悪いところがあります。
黄色人種や黒人でも、10%の方は乳糖を分解する酵素を持っているそうです。(※2)また血液型ダイエットでは、B型の人には乳製品が合うとも言われています。
でも自分に乳糖を分解する力があるのかないのかって、なかなか判断が難しいですよね。そこで、下記2点を目安にしてみてください。
1.牛乳を飲んでも調子が悪くならないor牛乳を飲むとお腹をこわす
2.牛乳が好きor嫌い
食べ物や飲み物の好き嫌いは、その食品が自分の体に合うかどうかを表していることもあります。
というわけで、牛乳が好きで調子が悪くならないなら飲んでいいし、嫌いなら無理して飲まなくてもいい!というのが結論です。
もし牛乳が嫌いなら!
牛乳が嫌いでも、カルシウムは小魚など他のものからでも十分補えます。そして同じ乳製品でも、ヨーグルトやチーズなどであれば、整腸作用があるので乳糖を分解する力が弱い方にも合う場合が多いです。牛乳が苦手なら、乳製品の栄養はそういったものから摂るといいですよ♪
おわりに
育ち盛りの子どもなら話は別ですが、私たちはもう大人です。だから好き嫌いはある程度許容してあげてもいいと思うのです。体に良くないという説があるものも、大好きなら適量は摂取すればいいし、嫌いなものは無理して摂取せずに他のものから栄養を補えばいいと思います。
我慢せず、ストレスフリーでヘルシーボディーを目指しましょう!
- 執筆者:
- 愛子
- 引用:
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- (※1)アンチエイジング・バトル 最終決着/日本抗加齢医学界理事長 坪田一男・著
- (※2)200歳長寿!若返り食生活法/松井和義・著