欧米では既に定番！？ストレスフリーな「パレオダイエット」のルール3つ

パレオダイエットは英語で「Paleo Diet」と表記します。

Paleo＝Paleolithic ⇔ 旧石器時代、原始時代
Diet ⇔ 食事法、健康法

つまりパレオダイエットとは、旧石器時代の食事・健康法ということです。原始人ダイエット、または原始人食ダイエット、と呼ぶこともできます。

「旧石器時代の食事法」と聞くと、鹿や猪などの手に入りにくい食材や、ほとんど味のない料理などを思い浮かべてしまうのではないでしょうか？確かに原始人にとって食事は、生き延びるための手段だったはずですから、現代に比べれば味付けや調理はグルメなものではなかったでしょう。

だからといって旧石器時代の食事法をそのまま取り入れる訳ではありませんし、難しい心配はいりません。パレオダイエットはあくまで旧石器時代の食事をお手本とするもので、現代に生きる私たちが、可能な限りの範囲でより原始的な食事へと意識して近づける方法で、気軽に行っていけるものです。

【ストレスフリーな自然食ダイエット】
実際にパレオダイエットの食事は、加工品をはじめ、添加物や化学調味料には出来るだけ頼らずに食事を行うので、素材本来の味を美味しくいただけるようになります。

また天然のハーブやスパイスを基本に調理を行うので、自然な味わいと風味豊かな食事を楽しむことができます。それに加え自然により近い食事は、体だけでなく心にまで栄養を満たしてくれるので、ストレス解消やホルモンバランスの調整にも繋がり、たくさんの相乗効果が期待できます。

更に嬉しいことに、パレオダイエットはカロリーや量の計算、糖質の制限などをする必要はありません。肉、卵、野菜、果物、ナッツを基本に、腹八分目を目安に好きなだけ食事を楽しんでください。

ストレスフリーなダイエットだからこそ、長期的に無理なく続けられるのです。それによってリバウンドも防ぎ、体質の改善にも繋がります。

1　ナチュラルな食品を選び、加工品はNG。
パレオダイエットでは現代の食生活の内容をできるだけ原始人食に近づける努力を行います。それはつまり、よりナチュラルなリアルフードを選んで食べるということです。

気がついたら加工品や食品添加物を食べることが当たり前になってしまってはいませんか？食べ物だと思っていたものも実は、食べられるものへと加工された、リアルフードとは言えない食品が多く存在しています。

リアルフードとは加工されていない本物の食材のこと。つまり肉、魚、卵、野菜、果物、ナッツなど、基本的にパッケージ化されなくても食べられる食材のことです。これらの食材がパレオダイエットの基本の食材となります。加工品や添加物、菓子類はもちろんのこと、これら以外の食品である穀物や乳製品、豆類なども控えたい食材です。

原始人が自然界にある生き物、植物を中心に食べて約260万年間もの間生き延びてきたように、パレオダイエットでも出来るだけナチュラルでリアルフードのみを選んで食事を行うように心がけます。

2　穀物の代わりに野菜、芋類を食べる。
農耕の始まる前の原始時代の食事法は、約260万年間と現代食に比べて遥かに長い歴史があります。それに比べて現代食はたったの約1万年の歴史しかありません。

そしてこの1万年の間に農耕による穀物が普及し、次々と精製された加工食品や食品添加物が普及しました。現代では生活習慣病と呼ばれる病気がこの1万年の間で増加し続けているのも事実です。

パレオダイエットでは農耕が始まってからの現代食は極力控えるようにします。穀物の中でも特に小麦、大麦、ライ麦にはグルテンと呼ばれる非常に消化のしにくいタンパク質の一種が含まれているため、避けたい食品です。

お米を食べるなら、玄米には界面活性剤の働きをもつ成分が含まれているので、白米を食べるようにしますが、糖質が多い食材のため、控えめを心がけて食べるようにします。

今までお米やパン、パスタを主食としていた方にとっては、代わりに何を食べれば良いの？と疑問に思うことでしょう。穀物を控える代わりに、パレオダイエットではたくさんの野菜や芋類で必要な炭水化物を摂取していきます。これらの食材は、穀物に比べてビタミンやミネラルがたくさん含まれているので、からだが喜ぶ栄養素をたくさん摂ることができます。更には糖質過多になる心配も防ぐことができます。

3　70%の割合で、無理なく行う。
ダイエットのルールでこんなに嬉しいルールがあるでしょうか？実はこのダイエット、頑張る必要がないのです！

1と2のルールを70%程度の割合でなるべく守るようにすれば良いだけ。これはあくまでダイエットの目標によっても異なりますが、一般的に痩せたい、または健康体を目指すダイエットが目的であれば、70%は原始人の食事法、30%は現代人の食事法に戻る、というように、無理なくダイエットを続けていくことが成功の秘訣となるのです。

毎日70%の割合でパレオダイエットを続けても良いですし、「チートDAY」= 何を食べても良い日、を週に2日程設け、他の5日間はルールを完全に守る、など、めりはりをつけて行っていくのも良いでしょう。

そして大切なのは、自分の体の状態を観察しながら自分に合った食べ方、食材、量などを見極めていくことです。お勧めはまず30日間続けること、そして自分のパレオダイエットのルールをカスタマイズしていくことです。

例えば、運動量の多い人と、運動は全くしないという人のエネルギー必要摂取量は異なります。女性、男性の違いやホルモンの違い、体の機能の違い、アレルギーの有無など、全ての人にこれは良い、これは悪い、とは言い切れないように、パレオダイエットでもその人その人の方法を見つけていく必要があるのです。

だからといって夕食はお菓子だけでも良い、と言っているわけではないことはもうお分かりでしょう。1、2のルールを70%の程度は守りつつ、現代の食生活の内容をできるだけ原始時代に近づける努力を行い、取り組んでいきましょう。

いかがでしたか？まずは30日間、原始人の食生活に近づけた食事を行ってみましょう。そしてより自然に近い食事を楽しんでください。無理のない30日間のパレオダイエットで、もし少しでも変化が現れるのならば、やってみて損はないのでは？