

頭の便秘になってない?頭・心・体のシンプルダイエット「瞑想ウォーク」
情報過多になる生活習慣
一日中スマートフォンやパソコン、テレビをつけていたり、すぐに見られる環境にあって、つい気になって見続けてしまうもの。特に仕事も終わってリラックスして制限時間のない夜などは、ダラダラと見続ける方も多いのではないでしょうか。
頭は情報がたっぷり埋め込まれて働きづめになる上、ブルーライトや電磁波を浴び続けて体にもあまり良くないことづくめ。夜は本来頭の働きが鈍く、悲観的・非生産的に考えやすい傾向もあるため、情報によってネガティブが拡大し、心身ともにストレスを増してしまう可能性があります。

ストレスがたまると内臓など体の働きも鈍くなり、消化が悪くなったり、脂肪を蓄えやすくなることも分かっています。頭も心も体も老廃物がたまって便秘状態です。
頭の便秘がすっきりする方法
そんなごちゃごちゃ頭がすっきりする方法は、まずよく眠ることです。眠っている時は、情報が精査・整理されています。さらに、睡眠を取ることで自律神経の働きが整い、消化が良くなり、脂肪を分解・燃焼させやすくもなります。

次に、深い呼吸をすることです。呼吸は老廃物を排出し、必要な栄養を取り入れるだけでなく、心のストレスを流し、自律神経の働きを整えてくれます。
また、現代社会は乗り物や家電も進歩し、体を動かすことが軽視され、頭を使う仕事がもてはやされています。脳も体の一部です。体も血行が良くなり、神経の伝達が良くなれば、脳も働きがすっきり良くなるはずなのです。
呼吸とともに淡々と動けるウォーキングやヨガなどは、脳をすっきりさせるいい運動です。

「無心」という言葉がありますが、何も考えず、ただ行動に夢中になっている状態も、睡眠と同じように頭がリラックスして整理されていきます。この状態は「瞑想状態」とも言います。何も考えずに自動的にできるウォーキングと呼吸を利用した瞑想で、頭を浄化する方法をご案内します。
瞑想ウォーキングのやり方
マイペースで普通に歩きます。歩く動きは、脚を持ち上げては下ろすの繰り返しですが、その行為に集中していきます。右足裏を意識します。「足裏が地面につく・離れる・つく・離れる」と足裏の感覚と同時につぶやきます(頭の中でつぶやいてもいいです)。無心(瞑想状態)になるまでしばらく続けます。
もうひとつ、これは歩かなくてもできますが、呼吸に意識を向けます。「息を吸ってお腹が膨らむ・息を吐いてお腹が凹む・膨らむ・凹む」と呼吸とともにつぶやきます(頭の中でいいです)。あくまでお腹の感覚に集中するようにします。瞑想状態になるまでしばらく続けます。

恐らく無心になるまでには、色々と他の考え事が浮かんだり、ほっぺたがかゆくなってかいたりするなど、違うことをしたりするでしょう。意識が他に飛んだ瞬間、「考え事、考え事」「かゆい、かきます」とつぶやいて、無意識にしないようにします。意識的に考え事やかゆさに気づくようにするのです。このシンプルな作業に集中することで、頭の中は静かにクリアになっていきます。
おわりに
いかがでしたか?実はヨガやピラティスは、ポーズやエクササイズを呼吸とともに行うことに、ただひたすら集中することによって、頭や心をシンプルにしたり研ぎ澄ませたりしていく過程でもあります。体を動かすのですが、頭がすっきりするのです。ぜひその爽快感を、瞑想でも味わってみて下さいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子