

体を「ねじる」とこんなに嬉しい効果が!【引き締め・肩こり・腰痛予防】
ウエストが硬くなると、お腹や腰に脂肪がたまりやすい
例えば普通に座るか立つかしていた時、人に後ろから呼び止められたとします。どうやって振り返りますか?
多くの人は「首だけ」ねじって振り返ろうとして、真後ろまで見えなかったり、首や肩を痛そうにします。あなたはいかがですか?
ウエストをねじらずに首だけをねじることが多いと、首を痛めるだけでなく、ウエスト周りを動かさないので刺激がなく脂肪がたまりがちに。さらに、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っていると、胴体は固まりやすくなります。

肩が硬くなると、肩こりや猫背、四十肩になりやすい
腕を根元から内ねじりや外ねじりにしてみてください。ねじりにくい方、ツッパリを強く感じる方はありますか?肩周りの嫌な痛みはありませんか?
私たちは、両腕を前に出して作業をすることが圧倒的に多いです。例えばパソコンは、両手を前に出して手のひらを下にして作業しますが、これは腕を内ねじりにして前に出して固めている体勢です。
肩周りの血行が悪くなるので当然肩こりになりやすいですし、肩が前に出て猫背にもなりやすく、また腕が内ねじりの状態で固まってしまうことが、四十肩の原因の一つになることが分かっています。
股関節が硬くなると、腰痛になりやすい
両足を前に伸ばして床に座り、何気なく太ももから内側・外側に転がしてみましょう。つま先も内倒し・外倒しになりますが、どのくらいの角度つま先が倒れましたか?左右差はありませんでしたか?
これが、股関節周りの緊張具合・硬さに比例しています。あまり内側にも外側にも倒れない(45度程度など)と、股関節が硬くなってきています。
股関節が硬いと、大きく脚を動かそうとした時に動かない分腰が引っ張られるので、腰に負担がかかって腰痛になることがあります。

体を「ねじる」ストレッチをしよう!
何気ないに日常生活でも、体を同じ姿勢で固めて硬くなっていくことで、たまりやすい体質になってしまいます。さびたカギに油を差しながらねじるように、体を「ねじる」ストレッチでコリや痛み・脂肪を流してしまいましょう。
ウエストをねじるストレッチ
椅子に座るか床にあぐらをかいて座ります。椅子の場合は右脚を上から組み、床の場合は右膝を立てて左ももの向こう側にかけます。
左手で右膝を押しながら息を吸い、骨盤から背骨を立てて上に伸ばします。息を吐きながらウエストから上を右へとねじり上げていきます。深呼吸を5回繰り返し、息を吸いながらゆるめて元へ戻りましょう。反対側も同様に繰り返します。
ポイントは、背骨を上下に伸ばしながらねじることです。深い呼吸はウエストを内側からマッサージして、老廃物を流しやすくしてくれます。

腕をねじるストレッチ
両腕を斜め上、斜め後ろ方向へと伸ばします。親指を後ろへ引くようにして、腕を外ねじりにします。じっくりとねじり続けながら深呼吸を5回繰り返します。
両腕を斜め下、斜め後ろ方向へと伸ばします。親指を後ろへ引くようにして、腕を外ねじりにします。じっくりとねじり続けながら深呼吸を5回繰り返します。
腕の付け根や肩の奥の強いストレッチ感を感じます。ポイントは、手をつかまれて誰かに引っ張られるように、腕を伸ばしながら行うことです。バレリーナのように、引き締まった腕とコリのない肩を作ります。

脚をねじるストレッチ
椅子か床に座って両脚を伸ばします。かかとを中心にしてつま先を外に倒して(股関節の外ねじり)前屈をし、深呼吸を5回繰り返します。かかとを中心にしてつま先を内に倒して(股関節の内ねじり)前屈をし、深呼吸を5回繰り返します。
脚(股関節)をねじって伸ばすことは、股関節を柔らかくし腰痛を予防するだけでなく、バレリーナのように引き締まった脚を作るトレーニングにもなります。
おわりに
いかがでしたか?「ねじる動き」が不足すると体が硬くなり、老廃物がたまりやすくなること、シンプルな「ねじる動き」のストレッチで、老廃物を流しすっきりした体を作るきっかけができることが、見えてきましたでしょうか。
ねじるストレッチは、最初は突っ張って痛いと感じたかもしれません。しかし、コツコツと続けていると、体が柔らかくなるにつれ「伸びる気持ちよさ」を感じるようになります。
普段の生活の中にも、少しずつ「ねじる動き」を加えて、たまらない体をつくってみてはいかがでしょうか。
- 執筆者:
- 美宅 玲子