「冷え」を侮るなかれ!冷え性の種類と対策法、おススメ食材とは?
「冷え」が効き起こす不調とは?
「カラダが冷える」=「血流が悪くなり、巡りの悪い状態になる」
こうなると例えばこのような症状が出やすくなります。
・免疫が落ち風邪をひきやすくなる
・お肌の血色が悪くなり、くすみやクマがひどくなる
・栄養がうまく運ばれず肌が荒れやすくなる
・末端まで栄養が届かず、爪が割れたり髪がパサつく
・ホルモンバランスが乱れ、生理不順や不妊を引き起こす
このように「冷え」は何ひとつプラスになることはありません。不調が出てからでは遅いので、事前にしっかりと予防することが大切です。
「冷え」の種類とその対策とは?
冷えには実は様々な種類があります。自分の冷えの種類を知り、適した対策を生活に取り入れてみましょう。
【末端冷え性】
カラダの中でうまく熱が作れない、末端まで熱を運ぶことができないことで起こる冷えの症状。主に手足の先が冷えやすい。筋肉が少ない女性やダイエット中でカロリー(熱量)が不足気味の人に多く見られる。
⇒偏食や絶食(ファスティング)など極端な食事制限はやめて、1日3食、バランスの良い食事を心掛けることが基本。重要なエネルギー源である炭水化物を抜いた糖質制限食もNG。(糖尿病など医師の指示を受けている人を除く)
⇒適度な運動を取り入れ筋力をつけることで代謝が上がり巡りの良いカラダに。
【下半身冷え症】
上半身はぽかぽかとほてりさえ感じるのに、お腹から足先にかけて下半身が冷えやすい。30代半ば以降の男女に多く見られる。座りっぱなしのデスクワークが多い人や、バランスの悪い姿勢の人もなりやすい。
⇒デスクワークの合間にストレッチをしてカラダを伸ばす、毎晩足の付け根を中心にマッサージをするなど、カラダが固くならないようにセルフケアを!
⇒鞄をいつも同じ肩にかけている人は意識的に反対の方にもかけるなど工夫を。片足重心の癖も下半身冷えの原因に。カラダの同じ部分にばかり負荷がかからないようにしましょう。
【内臓冷え】
冷たいものの摂りすぎや湯船に浸からない生活により、カラダの芯から冷えてしまっている症状。女性に比べて男性に多く見られる。自覚症状がない場合が多い。
⇒アイスや氷の入った冷たい飲み物を控える、味噌汁やスープなどあたたかい汁物をなるべく食事に取り入れるなど食事の内容を見直す。
⇒忙しい日でも湯船に最低10分は浸かるようにする(のぼせにくい半身浴がおすすめ)、血流を促進する炭酸ガスの入浴剤を使うなど、バスタイムを冷え性メンテナンスタイムにする。
カラダを温める食材とは?
おススメ食材としては、生姜・ネギ・にんにくなどのカラダを芯からあたためてくれる薬味系食材や、ナッツ類・かぼちゃ・赤パプリカなど血流促進作用のあるビタミンEが豊富な食材がおすすめです。もちろん温かいスープやホットサラダなどあたたかい食べ物は欠かせません。
唐辛子もカラダを温めてくれる食材ではありますが、その強い辛味から発汗作用を促しすぎ、汗をかくことで汗がひいた後、逆にカラダを冷やしてしまうことも。食べすぎには気を付けましょう。エネルギー(熱量)となる炭水化物・脂質・たんぱく質も不可欠。
秋冬は栄養バランスの良い「一汁三菜」をベースに、生姜やカボチャなどのポカポカ食材を積極的に取り入れるといいですね。
いかがでしたか?
「たかが冷え、されど冷え」。
血色の良い美しいお肌、巡りの良い健やかなカラダを手に入れるためにも冷え性を侮らず、カラダを冷やさないあたたかい服装、正しい食事や適度な運動を心掛けてカラダの中から冷えをしっかり予防しましょう。
- 執筆者:
- 國塩 亜矢子