肩コリや二の腕のもたつきを「筋膜リリース」でほぐして解消
デスクワークやスマホ姿勢で起こる、コリや滞り
デスクワークやスマホを長時間見る姿勢では、重たい頭を前の方に持って行くため、支える首や肩の筋肉が疲れて凝ってしまいます。
また、手の位置を固定するために、ワキを締めて固めていることが多く、ワキや体側部分が硬くなり、リンパの流れが悪くなっていきます。
呼吸に関わる肋骨の動きも制限されるため、呼吸が浅くなり、さらに老廃物がたまりやすくなるのです。
二の腕はワキ・体側とつながっている
二の腕は、手を上げた時に身体のサイドの部分になり、ワキや体側とつながりが深い部分です。二の腕が硬くなったり、滞りがあると、ワキや体側部分も硬くなっているものです。
また、二の腕はワキを通して肩とのつながりも深く、肩こりがある時は二の腕やワキも硬くなっているものです。身体のサイドの部分をほぐすと、それにつながる体の前面・後ろ面もほぐれやすくなるので、身体の横部分の筋膜リリースで一石三鳥を狙いましょう。
胸鎖乳突筋筋膜リリース
首を右に傾けて、左手で右の首を触ります。耳の後ろから鎖骨の方向へ、胸鎖乳突筋という太い筋肉が走っています。その筋肉を左手でつかんでマッサージをします。首こりや肩こりがある人は、非常に痛い部分ですが、コリ解消にはもってこいのリリースです。
次に、頭を左に倒して、マッサージしていた筋肉をストレッチしておきます。反対側でも同様に行います。
二の腕のリリース
片腕を持ち上げ、反対側の手で二の腕をつかんで、しっかりとマッサージをします。力が弱いと、脂肪をつかむだけになってしまうので、強めにつかんで、脂肪の奥の筋肉をつかんでいる感覚が得られるようにしましょう。
むくみがあると、脂肪や筋肉とは違う硬さを感じますが、ほぐすつもりでよくつかんでおきましょう。
ワキの筋膜リリース
片腕を持ち上げて、反対の手の親指をワキに、四指を肩甲骨側へ持って来て、手でワキの後ろ側の筋肉をしっかりとつかんでマッサージをします。
リンパの流れの滞りや肩こりなどがあると、硬くて痛く感じますが、筋肉の手ごたえを感じられるくらい、強くつかむようにしましょう。
体側の筋膜リリース
両手で交互に、体側部分の筋肉(脂肪の奥にあるもの、骨にくっついているものをはがすイメージ)をつかんでいきます。
ワキの方からわき腹の方向へ、上から下へと強めの力で繰り返します。むくみや老廃物の滞りがあると、とても痛くてつかみにくいものです。腕や肩が軽くすっきりします。
おわりに
いかがでしたか?身体のコリやむくみなどは、徐々に周辺へと連鎖して、カチカチに固まってしまいます。コリのある部分だけではなく、その周辺からもほぐしてあげることが、コリやむくみの解消には役立ちます。
最初は痛いかもしれませんが、あきらめずにコツコツ変化を感じ取ってみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子