床を押すだけ!かんたんリフトアップ法 床を押すだけ!かんたんリフトアップ法
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床を押すだけ!?重力を味方につけた簡単「リフトアップ法」

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2018年02月11日
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。「重力に負けてくる」「重力があるからたるみが出る」と思う方、実感される方は多いのではないでしょうか。ヒップが垂れる、お腹が垂れる…けれども、重力はうまく使えばリフトアップの味方になってくれるのです。今回は、重力とリフトアップの関係、リフトアップする方法についてご紹介いたします。

床を押して立っていますか?

皆さんは、床(地面)を押して立っていますか?床に立てるのは当たり前だから、あえて床を「押す」なんて考えないことと思います。しかし、一度やってみてください。

まずは、床を押すという意識は持たずに、普通通りに立ちます。次に、足裏全体で床を「押す」意識を持って立ちます。いかがですか?床を押した方が、内もも・骨盤底・お腹・背骨周りに力を感じませんか?

地面から上に伸びあがるような、身長を伸ばしているような、内側からの温かい力強さを感じるのではないでしょうか。実際に身長を測ってみても、床を押した方が少し伸びます。

中学の理科で習った、作用反作用の法則で、私たちは床を「押す」ことによって、床から反力をもらって上に伸びるような力をもらっているのです。それが、リフトアップの作用をおよぼします。

床に立つ
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リフトアップと抗重力筋

この、床から伸び上がるような反作用の力を受け止めるのは、抗重力筋です。読んで名前の通り、重力に逆らう筋肉を、私たちは持っているのです。

重力に負けないように、姿勢を保っていられるように、これらの筋肉があります。重力があるからこそ、この筋肉は活性化します。

赤ちゃんの首が座り、腰が据わり、立ち上がって行けるのも、この抗重力筋の成長によります。抗重力筋は、ふくらはぎ、もも、お尻、腹筋背筋など、姿勢をまっすぐに保つ筋肉で、体の後ろ側に比較的多くあります。それらの筋肉があることで、ヒップアップ、メリハリのある体型を保つこともでき、リフトアップ効果が上がるのです。

立つ
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座る時も座面を押して!

立つ時に足裏全体で床を押してリフトアップ筋を刺激するのと同様に、座っている時もお尻の骨(坐骨)で座面をよく押す意識を持つと、骨盤が起きて背骨もまっすぐ上に伸びて、猫背の解消になり、胸が引き上がります。

ヨガの様々なポーズも、この床を押すという意識を使って、ダイナミックで伸びのあるポーズを取っています。無駄のない引き締まった筋肉をつけるのに役立っています。

おわりに

いかがでしたか?ただ、床を押すだけなのに、リフトアップや引き締めに関係があるイメージがつかめたでしょうか。とても簡単なので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

執筆者:
美宅 玲子