目立ってきたら押してみて!ほうれい線を薄くするツボ
ほうれい線ができる原因
頬の筋肉がたるむことによって現れるほうれい線。しかし、ほうれい線の原因はそれだけではありません。浅いものだと乾燥が原因になっていることもあります。また、東洋医学では、胃腸の働きが低下しているとほうれい線ができやすくなると考えられています。
胃腸の働きが弱まると、唾液の分泌量が低下。その結果、噛む力が衰えて、栄養の吸収が不十分になるといわれています。そして、全身の筋肉が弱くなると考えられています。そうなると、頬の筋肉も当然弱まることになり、これがたるみを引き起こす所以であると考えられているのです。
そのため、胃腸を強化することもほうれい線を解消する上では大切な要素となるといえます。
ほうれい線に効果のあるツボ
上記のことから、ほうれい線に効果のあるツボは、頬や口の周りの筋肉にアプローチできるツボのほか、胃腸に働きかけるツボを刺激するのが効果的であると考えられます。ほうれい線に効果のあるツボは下記の通りです。
1. 巨髎(コリョウ)…鼻孔の真横のラインと黒目の中心からまっすぐ下したラインとが交わる部分にあるツボ。頬にハリを与え、たるみを改善する効果が期待できます。
2. 迎香(ゲイコウ)…小鼻の両脇にあるくぼみ部分にあるツボ。口周りの筋肉をスムーズに動かす効果や乾燥やシワの改善に効果が期待できます。
3. 顴髎(ケンリョウ)…左右の目尻から下がった頬骨の真下にあるツボ。新陳代謝を促進し、筋肉やリンパの働きをよくする効果も期待できるため、ほうれい線の予防・改善に効果が期待できます。
4. 地倉(チソウ)…口角の外側でほうれい線がのびる先付近にあるツボ。口周りの筋肉を支えるツボのため、口元のたるみやほうれい線の改善に効果が期待できます。
5. 承漿(ショウショウ)…下唇の中央から顎にかけての溝の中央部分にあるツボ。顔全体の重みを受け止めている場所といわれ、顔の筋肉の土台になっています。むくみやたるみの改善に効果が期待できます。
6. 下関(ゲカン)…頬骨弓の下あたりにあるツボ。頬にハリを与えてたるみの改善に効果が期待できます。
7. 角孫(カクソン)…耳の真上にあるツボ。頭皮の血行をよくする効果があり、顔のたるみ解消にも効果が期待できます。
8. 足三里(アシサンリ)…左右のすねの外側、膝の真下に突き出ている骨の外側あたりにあるツボ。胃腸の働きを高めたり、顔の筋肉の衰え予防に効果があるといわれています。
ツボを刺激する上での注意点
ツボを刺激する際にいくつか注意したいことがあります。まず、身体に違和感を感じたら速やかに中止するということ。そして、ツボを刺激する際は、指の腹を使ってゆっくりと押し上げるように行いましょう。
また、ツボを刺激する前にストレッチを行って全身の血行をよくしておく、ツボのある部分を蒸しタオルなどであらかじめ温めておくといったことも効果的です。
該当するツボさえ覚えてしまえば、そう面倒なことはありません。毎日のスキンケアの際に、これらのツボを刺激することを習慣にしてはいかがでしょうか。
- 執筆者:
- 遠藤 幸子