「週末断食」の方法や効果とは?食育指導士がやり方を解説
「週末断食」で期待できる効果とは?
週頭の日中パフォーマンスを上げる
週末に断食を取り入れることで、平日に蓄積された脳と内臓の疲労を回復させて、週始めの日中パフォーマンスを上げる効果が望めます。
デスクワークのPC作業による眼と脳、会食など夜遅くまでの食事で内臓を酷使すると。週末は身体の内側・外側ともに疲労が溜まっています。
断食によって内臓が休まるほか、頭をはたらかせる時間が少ない週末の断食は身体への負担が軽減され、嬉しい効果を発揮しやすいです。
免疫力の向上
身体・内臓・脳すべてを休ませることで疲労回復の力が高まり、免疫力の向上が期待できます。
食生活を見直せる
平日に忙しさから簡易な食事ばかりしていると脳が疲労状態で食事をするため、味覚が鈍感になったり、知らず知らずの間に内臓にも負担を掛けてしまいます。
断食によって味覚のリセットが望めるため、濃い味の食べ物を自然と避けるようになるといわれています。
「週末断食」がおすすめの人・おすすめできない人の違い
おすすめの人の特徴
・平日の食生活が外食やコンビニが多い人
週末断食によって味覚と満腹中枢が敏感になるので、太りにくく痩せやすい身体づくりに繋がります。
・週末に寝溜めしても疲れが取れない人
断食は内臓・脳のデトックス効果が期待できるため、深く眠れて起床時にスッキリとするといわれています。起床時のスッキリとした感覚は、日中パフォーマンス向上の肝です。
おすすめできない人の特徴
・生理中、妊娠中や授乳中
生理中は妊娠中・授乳時はホルモンバランスが不安定で、効果も出にくいと考えられるため控えましょう。
・体調不良のとき
風邪や寝不足など、体調不良のときの無理な断食はおすすめできません。
「週末断食」のやり方を食育指導士が解説
金曜朝から食事を腹八分目にする
内臓に食べ物が多く残っているとデトックス時の身体の負荷が大きくなり、眠気やだるさ、頭痛が起こりやすくなる可能性があります。
金曜日の朝食から食事を腹八分目にするようにしましょう。
土曜朝〜日曜夜までは水と酵素ドリンクのみ
週末は日中の活動量が少なくなる分、空腹を抑えやすい点が週末断食の大きな利点です。どうしても空腹を感じたときは、無添加・無塩の温かい天然だしをコップ一杯摂ることをおすすめします。
断食中は1日あたり2ℓ以上の水を飲む
しっかり水分補給をすることがファスティング効果を上げる決め手です。体内吸収が最も早い、常温のミネラルウォーターを1日あたり2ℓ以上飲むようにしましょう。
「週末断食」の注意点
木曜からアルコール・カフェインを控える
週末の断食開始日近くまでをアルコール・カフェインを摂ると、断食中に強い頭痛が起こりやすくなる可能性があり注意が必要です。
金曜から小麦・乳製品・卵・肉魚を控える
小麦・乳製品・卵・肉魚は消化に時間がかかり、腸への負担が大きく、断食当日まで内臓に残りやすいです。断食中は内臓に食べ物が少ない程、効果が期待できるので金曜日から控えることをおすすめします。
断食後の食事はどのような内容がおすすめ?
月曜朝の食事内容
月曜日の朝食は、水と具なし味噌汁、または水と無添加の梅干のみがおすすめ。急に食生活を戻すと、リバウンドや内臓への負担が大きく疲労の原因となります。
月曜昼の食事内容
月曜日の昼食から上記でご紹介した月曜朝の献立に加えて、無塩のお粥、大豆製品、蒸し野菜や生野菜を摂るようにしましょう。
固形物を摂れるようにはなりますが、最初は消化が良く無塩の食材で内臓を慣らしていきます。
火曜朝から通常の食生活に戻す
火曜日の朝食から魚・卵を摂ったり、通常の食生活に戻しましょう。最も消化に時間が掛かる肉類、内臓に負担が掛かるアルコール類は週の後半まで控えましょう。
カフェインも摂れますが、1日1杯までに抑えるように意識してください。
週末の断食を上手に取り入れよう
平日に不規則な食生活が続いているとき、身体をリセットしたいときに週末を活用した断食はおすすめです。
週末だけでなく前後の食事内容も調整することが大切なので、ぜひ今回ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。
- 執筆者:
- 内藤 絢