外の暑さと中の冷房で乱れた自律神経を整える呼吸法 外の暑さと中の冷房で乱れた自律神経を整える呼吸法
画像出典: 美LAB.

外の暑さと中の冷房で乱れた自律神経を整える、癒しの『呼吸法』

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2018年08月19日
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。外の暑さと室内の空調のギャップが大きく、体の負担が大きい夏。身体がだるくなったり、夏バテになったりと、自律神経の乱れが気になります。自律神経は、寝ていても私たちの生命を維持するために自動的に身体を調整してくれているため、逆に言えば意識的にコントロールすることが難しいものです。今回は、呼吸法を利用して、その自律神経のバランスを整える方法をご紹介いたします。

呼吸法と自律神経

自律神経は、体温調整や呼吸、内臓の動きなど、私たちが生きていくうえで必須の身体の働きを調整しています。

ですから、自分の意志で勝手に内臓の動きを止めたりすることはできません。しかし、自律神経の支配下にあるなかで、呼吸だけは意識的にコントロールすることもできます。

それを利用して自律神経を意識的に働きかけようというのが、呼吸法です。自律神経の働きが乱れている時、呼吸法をすることによって、自律神経の支配下にある体温調整や内臓の働きなどをバランスよくし、体調を整えるのに役立ちます。

呼吸法と自律神経
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胸式呼吸と脱力

まずは、肋骨周りを広げる胸式呼吸を使った方法を行ってみましょう。

1.両手を組んで、息を吸いながら上に伸びをします。すると、肋骨が広がって胸式呼吸になります。
2.たっぷり息を吸ったところで息を止め、2~3秒したら一気に手を離して口から「ハァ~」と吐きだして脱力します。

こわばっていた身体の緊張が取れ、血流が良くなり、全身(特に上半身)がゆるんでポカポカします。血圧が高い方は、息を止めるのは無理をしないようにしましょう。

胸式呼吸と脱力
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腹式呼吸と脱力

次に、お腹周りを膨らませる腹式呼吸を使った方法を行ってみましょう。

1.仰向けに寝転がり、両膝を立てます。下腹に手を置き、しばらく普通に呼吸をします。お腹が動く腹式呼吸になっていることが、感じられると思います。
2.息を吸って下腹を膨らませて2~3秒息を止めます。一気に「ハァ~」と吐きだして脱力をします。

心も体も緊張がゆるみ、血流が良くなり、全身(特に下半身)がゆるんでポカポカします。

腹式呼吸と脱力
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おわりに

いかがでしたか?慣れてきたら、いつでもどこでもできる方法です。また、お腹や胸と限らず、ゆっくりと深く長い呼吸を繰り返すだけでも、自律神経のバランスは整えられます。

時間も手間もお金もかからない、呼吸という身近な方法を、ぜひお試しください。

執筆者:
美宅 玲子