穏やかな心に導きヨガの質を上げる、3つの基本坐法
1:スカ・アーサナ(安楽坐、安坐)
スカには「楽な」という意味があり、最も一般的で、楽な坐法です。
(1)両足を前に伸ばして座る。骨盤を立てて、お尻の二本の骨が真っすぐ床にあたるようにする。
(2)片方の膝を曲げ、踵を恥骨につける。もう片方の膝を曲げ、両方の踵が一直線になるように並べる。お腹を引き締め、背筋を伸ばし、肩はリラックスさせ下げておく。
(3)手の平を上に向け両手を膝の上に預ける。印を結んでもOK。
※どちらの脚が前にきても構いませんが、いつも同じにならないよう、毎回左右の脚を入れ替えるようにしましょう。
2:パッドゥマ(パドマ)・アーサナ(蓮華坐)
パッドゥマ(パドマ)には「蓮」という意味があります。こちらは、最も安定感のある坐法です。
(1)スカ・アーサナ(安楽坐)で座る。
(2)左足を右脚の付け根に、右足を左脚の付け根におく。お腹を引き締め、背筋を伸ばし、肩はリラックスさせ下げておく。
(3)手の平を上に向け両手を膝の上に預ける。印を結んでもOK。
※どちらの脚が上になっても構いませんが、いつも同じにならないよう、毎回左右の脚を入れ替えるようにしましょう。※脚がしびれるまでは行わないようにしましょう。
3:ヴァジュラ・アーサナ(正坐)
ヴァジュラには「稲妻」、「雷光」などの意味があります。日本人にはお馴染みの正坐。背筋を伸ばしやすい座り方です。
(1)足を揃え、両ひざを曲げ、踵の上にお尻を乗せる。
(2)お腹を引き締め背筋を伸ばす。両手は楽に膝の上に預ける。手の平は上に向けても下に向けてもOK。
※辛い方は、両足の間に拳1つ分ほどスペースを空けても構いません。※良い効果もありますが、長時間この姿勢でいると脚の血流が滞りやすいので気を付けましょう。ヨガの最初や最後に集中したりリラックスしたりする際などのみにするといいと思います。
おわりに
ヨガの最初と最後には、1番しっくりくる座り方で、心穏やかに過ごしてくださいね!落ち着いて頭を空っぽにする時間が、ストレスに負けない大らかで逞しい心を養ってくれます。
- 執筆者:
- 愛子