「気を使う人」は体が硬くなる?心身を楽にする、ゆるゆるストレッチ
しかし、気を使うと、体は防御態勢で硬くなることもあります。気を使うことは、緊張感を保つことでもあるからです。その目に見えない体の緊張が積み重なると、ストレスとなってしまう場合もあるのです。
今回は、心を楽にするゆるゆるストレッチで、緊張で固まった体も楽にしてみましょう。
気を使う人は体が硬くなる?
心配性、不安症、責任感が強い、気が利く人、よく気づく人、人に任せらせず自分でやらないと気が済まない人…。日本人の国民性にも関わり、よく仕事ができる人としても美徳とされる性質ですが、そういった気を使う人は、体が硬くなっていく傾向があります。
緊張しやすくその緊張が抜けにくいからです。筋肉が引き締まっていてゆるみにくいので、いいことと思われる方もいるかもしれませんが、筋肉に力が入り続けると、血流が悪くなるので、様々な不調の原因になることもあります。身体の負担になってしまうのです。
呼吸が浅くなり、ストレスを感じやすく、精神的に不安定になる原因でもあるので、体の緊張をゆるめつつ、張り詰めた気を時々はゆるめてリセットしてあげたいものです。
ゆるゆるストレッチのやり方
気を使うことで硬くなった体をゆるめるには、何か物に身体を預けて行うゆるゆるストレッチがおすすめです。
ストレッチというと、一生懸命反動をつけて息を詰めてたくさん体を伸ばそうと頑張る痛いもの、というイメージをお持ちの方もいると思います。物に身体を預けて、ゆだねることによって、抱き枕を抱えて寝るような安心感のなかで体をゆるめ伸ばすことができるのです。
まず、布団を丸めたものなどの上に背中を持たせかからせて寝転がります。お尻まで乗ってもいいでしょう。
腕や脚は横へダラリと下ろしておきます。身体を委ねるだけで、自然と肩周りや胸が開き、緊張がほぐれます。脚の付け根も伸びてリンパの流れを良くし、脚が柔らかくなります。
次に、正座から膝を外に開いたカエルのような格好で、丸めた布団の上に倒れ込みます。体の力を抜いてリラックスします。背中から腰回りがゆるんで、リラックスしてきます。
さらに、机の上に突っ伏すのと同じようにして、軽い前屈をします。物にもたれかかりながら前屈をすると、緊張がほぐれながら少しずつももやお尻周りを柔らかくすることができます。
おわりに
いかがでしたか?これらのポーズはすぐに終えず、2~3分力を抜いたままキープすることもポイントです。リラックスした状態が心身になじみ始めます。
定期的に行うことで、リラックススイッチが入りやすくなり、疲れていた心身を切り替えやすくなるでしょう。どうぞ、お試しください。
- 執筆者:
- 美宅 玲子