

ヨガって体が柔らかくないとできないの?柔軟性だけではない、ヨガの働きかけ
ヨガとは
ヨガの完成ポーズを見ると、体が柔らかくないとできない形が多いですし、そのポーズが取れないとヨガとは言えないのではないかと思われても、仕方ないかもしれません。
しかし、もともとヨガは、心豊かに人生を健康で幸せに生きる方途のひとつとして、追究されてきたものです。呼吸を整え、姿勢を整え、心穏やかに保つことによって、揺るぎない幸せを築こうということです。
ですから、本来誰もがヨガを実践でき、自分の体調に合ったポーズを通して、より快適な状態へと心身を導いていければいいのです。
ヨガのレッスンに出れば、必ず「無理をせず、マイペースで」と教わります。体の硬さに関わらず、心地よくできるポーズを選んで行うことが、健康ホルモンを出させてくれるからです。

体が硬い人ほどヨガが効果的なわけ
体が硬い人は、柔らかい人に比べて、ストレッチをするポーズで抵抗や筋肉の突っ張りを感じやすいものです。『痛い』という感覚は心身を緊張させ、一時的に交感神経が優位になります。と同時に副交感神経が今か今かとスタンバイを始めます。そこでポーズを解くと、一気に緊張がゆるみ、副交感神経モードになってリラックスが深まります。
体が硬い人は、柔らかい人よりもその落差が大きいために、より深くリラックスを実感することができるのです。
また、体が硬い人は、柔らかい人よりもヨガを始めた時の変化がはっきり大きく出ます。それによって、モチベーションも上がりやすいのです。

ヨガの体への働きかけは、柔軟性だけではない
「ヨガ=柔軟性」ではないことは、うっすら感じている方もいると思いますが、ヨガの体への働きかけは、筋力、持久力、呼吸心肺機能、集中力、リラックス、バランス感覚、コントロール力、内臓機能、ホルモンバランス、免疫力など、実に様々な要素があります。総合的に体力が高まるということです。
例えば、こんなポーズもあります。
板のポーズ
飛行機のポーズ
筋力、バランス感覚、コントロール力、持久力、集中力などを使い、養います。
片足で立って体を前に倒してキープするには、思いの外お尻やももの裏側の筋肉を使います。骨盤が左右に傾きやすく、それを防ぐために調整が必要です。呼吸を深めて集中とリラックスのバランスもとります。

おわりに
いかがでしたか?ヨガのイメージが少し変わりましたでしょうか。集中力をつけたい人、リラックスをしたい人、持久力のある筋肉をつけたい人…様々な方に、ヨガはおすすめできます。それよりも、実践するうちに、心からの変化を感じて夢中になる方もいるでしょう。少しでも理解が深まれば幸いです。
- 執筆者:
- 美宅 玲子