乾燥肌には水分を与えるだけじゃダメ!?乾燥肌におすすめの成分って?
乾燥肌とは?
まず乾燥肌とは、こんな状態のお肌のことをいいます。
・かさついて肌荒れしやすい。
・水分量/皮脂量ともに少ない。
・キメはとても細かく毛穴も目立ちにくいが乱れがち
・角質層に水分が保持されにくく、逃げやすい。
・バリア機能は不安定で水分が逃げやすく、低下していている。
・柔軟性がない。
また、原因としては
・細胞間脂質の減少
・天然保湿因子の低下
・皮脂量の低下
などがあげられます。そのため、上記を補ってくれる成分が必要となるのです。
乾燥肌に必要なこととは?
乾燥対策に必要なケアとして一番に思いつくのは「保湿」ではないでしょうか?しかし、この「保湿」ですが、ただ単に水分を与えればよいと思っていませんか?
お肌には、自らが保湿物質をつくりだす力が備わっています。その保湿成分は、水分を抱え込む力を持っています。しかし、さまざまな要因でその力が低下してしまったり、保湿物質が減ってしまうことによって、お肌の水分が減少してしまうのです。
お肌への乾燥対策は、水分だけを与えるのではなく、お肌の保湿成分をつくりだす力や、お肌の内側から逃がさないようにする働きのサポートをしてあげることが大切なのです。
乾燥肌に必要な代表的成分
さまざまな保湿成分がありますが、代表的な保湿成分が下記になります。
【細胞を水分ではさみこむ成分】
●セラミド
細胞間脂質の約40%を占めている成分で、最強の保湿成分です。しかし、配合成分には、合成のものと天然のものとありますので、なるべく天然セラミド配合の化粧品を選びましょう。
●スフィンゴ脂質
セラミド同様に細胞間脂質の保湿成分です。
【水分を抱え込む成分】
●ヒアルロン酸
こちらも生体成分にあたり、真皮にある保湿成分です。水分を抱えこむ力にとてもすぐれています。
●エラスチン
こちらも生体成分で、真皮にあります。ハリや弾力を保つ役割としても有名です。
●コラーゲン
ハリと言ったらコラーゲンというイメージが強いですが、生体成分でもあり、保湿効果にもすぐれているんです。
【水分をつかむ成分】
●天然保湿因子(アミノ酸、PCA(ピロリドンカルボン酸)、尿素など)
角質内にある水溶性の成分で、さらっとしているので、化粧水によく配合されています。
また乾燥対策に、ビタミンAを多く含む食べ物を摂取することもおすすめです。うなぎ、鶏レバー、にんじん、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜、モロヘイヤなどを積極的に摂りいれることもおすすめです。
最後に
いかがでしたか?同じ乾燥対策をするなら、きちんと乾燥対策に必要な成分の配合された化粧品で、効率よくスキンケアしていき、冬の過酷な乾燥を乗り切りましょう。
- 執筆者:
- 斎藤 可奈子