乾燥肌におすすめ成分って? 乾燥肌におすすめ成分って?
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乾燥肌には水分を与えるだけじゃダメ!?乾燥肌におすすめの成分って?

株式会社ラ・シブヤ・アネラ代表取締役。美容薬学検定1級/ホリスティックビューティーアドバイザー。美容業界一筋17年での様々な経験やノウハウを活かし、化粧品・健康食品・美容機器の企画開発や美容に関するコ…
2016年01月14日
冬本番に突入した今の季節。とにかく乾燥に悩んでいる方も多いですよね?しかし、たくさんの化粧品がありすぎてしまい、乾燥肌には一体なにをつかったらいいのか?乾燥肌に必要な成分ってなにがいいの?など、選択に迷う方も多いのではないでしょうか。今回は具体的に、どのような成分の配合された化粧品を使うのが乾燥肌にあっているのかをご紹介します。

乾燥肌とは?

まず乾燥肌とは、こんな状態のお肌のことをいいます。
・かさついて肌荒れしやすい。
水分量/皮脂量ともに少ない。
・キメはとても細かく毛穴も目立ちにくいが乱れがち
・角質層に水分が保持されにくく、逃げやすい。
・バリア機能は不安定で水分が逃げやすく、低下していている。
・柔軟性がない。

また、原因としては
細胞間脂質の減少
天然保湿因子の低下
皮脂量の低下
などがあげられます。そのため、上記を補ってくれる成分が必要となるのです。

乾燥肌のイメージ
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乾燥肌に必要なこととは?

乾燥対策に必要なケアとして一番に思いつくのは「保湿」ではないでしょうか?しかし、この「保湿」ですが、ただ単に水分を与えればよいと思っていませんか?

お肌には、自らが保湿物質をつくりだす力が備わっています。その保湿成分は、水分を抱え込む力を持っています。しかし、さまざまな要因でその力が低下してしまったり、保湿物質が減ってしまうことによって、お肌の水分が減少してしまうのです。

お肌への乾燥対策は、水分だけを与えるのではなく、お肌の保湿成分をつくりだす力や、お肌の内側から逃がさないようにする働きのサポートをしてあげることが大切なのです。

保湿するイメージ
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乾燥肌に必要な代表的成分

さまざまな保湿成分がありますが、代表的な保湿成分が下記になります。

【細胞を水分ではさみこむ成分】
●セラミド
細胞間脂質の約40%を占めている成分で、最強の保湿成分です。しかし、配合成分には、合成のものと天然のものとありますので、なるべく天然セラミド配合の化粧品を選びましょう。
●スフィンゴ脂質
セラミド同様に細胞間脂質の保湿成分です。

【水分を抱え込む成分】
●ヒアルロン酸
こちらも生体成分にあたり、真皮にある保湿成分です。水分を抱えこむ力にとてもすぐれています。
●エラスチン
こちらも生体成分で、真皮にあります。ハリや弾力を保つ役割としても有名です。
●コラーゲン
ハリと言ったらコラーゲンというイメージが強いですが、生体成分でもあり、保湿効果にもすぐれているんです。

【水分をつかむ成分】

●天然保湿因子(アミノ酸、PCA(ピロリドンカルボン酸)、尿素など)
角質内にある水溶性の成分で、さらっとしているので、化粧水によく配合されています。

保湿成分のイメージ
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また乾燥対策に、ビタミンAを多く含む食べ物を摂取することもおすすめです。うなぎ、鶏レバー、にんじん、春菊、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜、モロヘイヤなどを積極的に摂りいれることもおすすめです。

最後に

いかがでしたか?同じ乾燥対策をするなら、きちんと乾燥対策に必要な成分の配合された化粧品で、効率よくスキンケアしていき、冬の過酷な乾燥を乗り切りましょう。

執筆者:
斎藤 可奈子