忘年会シーズンにピッタリ!何かと使える「かぶ」の嬉しい美容効果とは? 忘年会シーズンにピッタリ!何かと使える「かぶ」の嬉しい美容効果とは?
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忘年会シーズンにピッタリ!何かと使える「かぶ」の嬉しい美容効果とは?

フードコーディネーター・インナービューティー料理研究家。「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆、レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」につい…
2015年12月11日
こんにちは。インナービューティー研究家・フードコーディネーターの國塩亜矢子です。秋から冬にかけてが旬の「かぶ」。実はとっても奥が深い食材ってご存知でしたか?今回はそんなかぶの使い方と、美容栄養学についてご紹介したいと思います。

「ひとつ、二役」かぶの秘密とは?

かぶはコロンと白くて丸い実の部分と、元気な濃い緑色の葉部分からなります。実はこのかぶ、実部分は「淡色野菜」に、葉部分は「緑黄色野菜」に分類されているんです!ひとつの野菜でこのように部位によって分類が違うものは珍しいんですよ。

むくみ対策には実部分を!

白い実部分には、カリウムが多く含まれています。カリウムは細胞内のナトリウムの排出をサポートすることで、細胞内の水分量を一定に保つ働きがあり、高血圧予防やむくみ予防に効果が期待されています。

これからの季節は忘年会など外食する機会が増えますよね。立ち仕事をしているわけでもないし適度な運動もしているのに、最近どうもむくみやすい…という人は食事内容を見直してみませんか?そのむくみの原因は塩分量が多い食事かもしれません。

かぶのスープ
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カリウムは水分に溶けだしやすい栄養素なので、サラダなど生で食べるか、味噌汁やスープの具材としていただくことで無駄なく摂取することができます。

かぶの実部分は水分が多いので生でも美味しくいただけます。火が通りやすいので、程よい食感を残すためにも加熱する場合は短時間調理を心掛けて!

忘年会シーズンにピッタリ!?

かぶの白い部分・実部分共に、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCといえばコラーゲンの合成をサポートする「美肌効果」が真っ先に思い浮かびますが、実は飲酒が続く時期にもオススメの栄養素!

ビタミンCは体内でアルコールが代謝される際に消費される栄養素で、体内に蓄積することができません。なので毎日忘年会…という時期には、いつも以上に意識してビタミンCを多く含む野菜・果物類を多く摂る必要があります。

また、かぶの白い部分には消化酵素のジアスターゼが豊富。酵素は熱に弱いため、外食続きで胃もたれ気味…という場合は実部分を生食でいただきましょう

かぶをリンゴや柿など旬の果物と一緒に薄くスライスして、亜麻仁オイルやエゴマ油など良質なオイルをドレッシング代わりにかければ、ちょっとオシャレなオードブル感覚のサラダに!

パワーチャージしたい時には葉がおすすめ!

緑黄色野菜に分類される葉部分には、前述のビタミンCをはじめ、代謝をサポートするビタミンB群、カロテン、カルシウムなどが豊富に含まれています。抗酸化作用が高い栄養素がぎゅっと詰まっているのでアンチエイジングが気になる女性には断然、葉部分がおすすめ!

カロテンは油脂類とあわせることでカラダへの吸収率が高まります。洗って細かく刻んだかぶの葉を、オリーブオイルでソテーし、塩・こしょうで味付けするだけでとても美味しくなります。これはお肉や魚料理の付け合わせにピッタリ!

刻んだトマトやソテーした魚の切り身と一緒にセルクルで型抜きすれば、まるでレストランで出てくるお洒落なお料理に大変身!

トマトと魚のソテーの料理
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アクが少なくどんな食材とも合わせやすい栄養満点の「かぶ」。冬のむくみ対策や美容対策に是非いろいろな食べ方で楽しんで下さいね。

執筆者:
國塩 亜矢子