まるごと食べましょう!~美容や健康に素晴らしい効果のあるマクロビオティック~
食べ物の持つエネルギー、生命力をいただくという考え方
前回のコラムでは一物全体(いちぶつぜんたい)のお話をさせていただきましたが、まるごといただくということはイメージができましたでしょうか?「命あるものはすべて1つのそのもの、全体、全部でバランスがとれている生命体である」ということです。動いて息をしているのがわかりやすい動物や人間は「生きている」ということがとってもわかりやすいですが、お野菜も生きていますし、お米も命を実らせる生命力がありますね。
また、生命力のあるものとして育ったものを選ぶということも大事です。F1種で育った作物は、次への命を宿らせていない食べ物です。種のないものを頂くと、私たち人間も、特に男性は種(精子)ができなくなるそうですね。
食材も日用品もすべて、ナチュラルなものを選ぶことが大切
遺伝子組み換えの作物も、カラダにとっては非常に危険な食べ物です。要するに、人間が人間の都合で作り変えた、もともと自然界にないものはカラダも消化分解できないものなのです。
食べものだけではありません。洗剤やシャンプー、スキンケア用品、メイク用品などなど肌に直接塗ったりつけたりするものは、経皮から吸収されダイレクトに血液にのって体中へ回っていきます。ですから、ある意味、食べ物よりも怖いと言われています。
カラダが喜ぶ食べ物ってどんなもの?
毎日の食事は、まるごと全体で安心していただけるものを選ぶことを意識しましょう。そうすることによって、栄養バランスも整います。
皮の部分には栄養成分がたっぷり含まれています。せっかくの栄養を取り去ってしまう食べ方ではなく、無農薬・無化学肥料や自然栽培など、自然界の恵みを受けて育った食べ物は本当に美味しく、また栄養価も優れ、生命力に満ち溢れています。
カラダが喜ぶ食べ物ってどんなものかなぁと考えてみてください。まるごと食べられるものは、お野菜だったり、お米だったり、果物だったり・・・。(もちろん、食べて美味しくないもの、噛みきれないものを無理にいただかないでくださいね。美味しいが基本です)。
捨ててしまう前に他に活用方法がないか考えてみましょう
玉ねぎなどの皮は食べることはしませんが、出汁(だし)を取ることができますね。そんな風に、皮を取り去ったとしても他に活用方法があります。そうすると、キッチンに生ごみがほとんどでなくなりますよ。
そして、植物性のものをいただくことをしていくと、洗い物もラクになります。たくさんの洗剤を使わなくても、多少の油であればお湯で落ちます。
ナチュラルな選択はカラダにいいことばかり!
食習慣の中で、美味しく、まるごといただける、生命力あるものを選んでみましょう。そうすることによって、カラダは生きていくためのエネルギーをいただけるのですね。
皮を取り去ってしまうと、取り去ってしまった栄養素を、他の食べ物から補わなければなりません。白米を食べるようになった江戸時代に、それまでになかった脚気(かっけ)という病気が蔓延したのもビタミンB1不足だったからです。
まるごと全体でいただけるものを食べていると、その時に必要な栄養素も含まれて代謝できるということですね。不自然に手を加えようとすればするほど「偏り」ができてきます。ナチュラルなものを選ぶと、カラダにもいいことばかり起こってきますよ。
- 執筆者:
- 室谷 真由美