さするだけで体が変わる?優しくて強力なセルフケアパワー! さするだけで体が変わる?優しくて強力なセルフケアパワー!
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さするだけで体が変わる?優しくて強力なセルフケアパワー!

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2018年06月30日
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。湿度が高い季節になり、体も何となく重たい、むくみや老廃物がたまった硬い感じがすることはありませんか?今回は、重だるい体をすっきりさせるための、意外で簡単なセルフケアをご紹介します。「これだけでいいの?」と思われるかもしれませんが、効果・変化を実感してみてください。

さするだけ?優しい力で老廃物が流れるわけ

さするような優しい力では、老廃物やむくみが流れないと思われるかもしれません。身体のすみずみの細胞にたまった老廃物は、細胞から外へ出てリンパ管や毛細血管へと回収されて、流れていきます。老廃物が細胞から外へ出たり、その液体がリンパ管や毛細血管へと回収されるために必要な圧力は、どの程度でしょうか。

実はその圧力は、鉛筆を持ってギリギリ落とさないでいられる程度の圧力で十分なのです。ですから、やさしくなでたりさすったりする刺激で、十分に影響を与えることができるのです。

強い力でギュウギュウとマッサージをしなくても、やさしい力で時間をかけて持続的にさすり続けると、老廃物が流れて筋肉の滑りが滑らかになり、関節も軽く動くようになります。

さする
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股関節・脚を動かしやすくしてみよう

それでは、実際にさすることによるセルフケアパワーを実感してみましょう。立って、もも上げをしてみてください。足の上げやすさ、重さ、スムーズさを感じて、覚えておきます。

座って、膝の裏側を1分半程度さすってみましょう。膝の裏側のリンパ節の刺激で、最初は硬さを感じる方も、少しずつ和らいできます。

次に、外ももをさすってみます。外ももを、もも裏の方から表の方へ向かって、また膝の方からお尻の方へ向かって往復して手を滑らせるようにして、1分半ほど行ってみます。外ももはとても硬い部分なので、時間をかけて行ってもいいでしょう。

その後、そけい部を1分半程度さすってみましょう。膝裏と同じでリンパ節がある部分です。優しい刺激の方が、筋肉や組織がリラックスし、ゆるんでくる感覚が分かるのではないでしょうか。

さする
画像出典: 美LAB.

両足とも終わったら、また立ち上がってもも上げをしてみましょう。股関節がスムーズに動き、軽く脚が上がるでしょう。老廃物が流れ、体が軽くなり、すっきりとしてきます。

おわりに

いかがでしたか?手でさする以外にも、ゴルフボールを手に持って体に当ててコロコロと優しく動かしたり、マッサージグッズを使うのもいいでしょう。ただ、頑張って強い力で行う必要もないということが分かると思います。

お金もかからず、自分の身体を慈しむ気持ちで、ごほうびのつもりで、どうぞお試しください。

執筆者:
美宅 玲子