効果の高まる『首の側屈ストレッチ』、正しい方法教えます!
まずは姿勢を正しい位置に
2枚目の写真のように、背中をスッと伸ばし、頭部を背骨の上に乗せるようにして立ちます。お腹に力を入れて、膝も伸ばしましょう。
姿勢を横から見たときに、確認するポイントが5つあります。上から、耳垂(みみたぶ)、肩峰(首から肩まで触っていって、一番外側にでっぱった骨)、大転子(大腿骨上部の外側の出っ張り)、膝関節前部、外果前方(外くるぶし前方)が一列に並ぶ姿勢は理想的な姿勢と言われ、身体における重心線とほぼ一致します。鏡などで、ご自身の姿を確認しながら、正しい位置に修正をしてみてください。
頚椎側屈のストレッチ
今回は首の側屈のストレッチを行います。
側屈に使われる筋肉は、首の前側である椎前筋群のうち、頚長筋、頭長筋、前頭直筋、首の横側にある斜角筋群のうち、前斜角筋が使われます。椎前筋群は比較的短い筋肉ですが、前斜角筋は、第3〜6頚椎から第1肋骨までなる筋肉なので、肋骨と首を離すような意識により伸びやすくなります。
まず、正しい姿勢をとったら、首を真横に傾けて行きましょう。首の側屈動作において参考可動域角度は、背面から見たときに、左右それぞれ50度ほどです。
無理のない範囲で構いません。ゆっくりと呼吸をしながら、耳を肩関節に付けるイメージで伸ばして行きましょう。そのとき、傾けた方の肩関節が力んで、首が縮まってしまわないように気をつけます。反対側も同じように行います。それぞれ30秒ほど伸ばしていきましょう。
ストレッチの最中に痛みが出るようであれば、動きを小さくしたり、医療機関などで相談をしてみてください。動きが悪いからといって、無理に行う必要はありません。
首の機能をアップさせて、快適な生活を手に入れてくださいね!
- 執筆者:
- 伊藤 晃一