意識すれば「痩せる呼吸」に!上腹・下腹を凹ませる呼吸ダイエット
呼吸と横隔膜・骨盤底の動き
息を吸うと、肺が広がり横隔膜は縮んで(緊張して)下がります。横隔膜が下がると、その下の内臓に押される形で骨盤底も下がります。
息を吐くと、肺はすぼみ横隔膜は広がり(ゆるんで)ドーム状に上へ張り付くようになります。横隔膜が上がると骨盤底もリンクして上がります。
吸う息は交感神経を、吐く息は副交感神経を刺激するので、緊張が続いていると、息が吐ききりにくく肺が広がったまま、肋骨が持ち上がったまま(吸ったままのような状態)横隔膜も緊張して下がったままになることがあります。
骨盤底も下がるので、腹筋がゆるみ、お腹が出やすくなります。あばらが広がっている人や、すぐお腹が出る人などは思い当たるでしょうか。
横隔膜が緊張すると意外な影響も
横隔膜が緊張した、息を吸ったままのような状態になると、内臓や背中・腰にも緊張が伝わるので、内臓の働きが低下したり、腰背痛の原因のひとつになることもあります。
息を吐く練習でお腹を凹ませる
私達は普段、呼吸が浅くなっていることが多く、特にしっかりと吐ききれていないため、イメージとしては体の中にずっと吐き出せない同じ空気がよどんでいる、換気が足りない部屋のようなものです。
そのため、横隔膜がリラックスすることがなく、骨盤底も下がりぎみ、お腹が出た状態で老廃物をためがちです。
息を細く長く吐きながら、横隔膜と骨盤底が持ち上がり、内臓が肋骨の中に入るように引き上がっていく意識を持ちましょう。お腹も凹みます。
最後まで吐ききれば、自然と息が吸えて、空気が入れ替わる部屋のように、新鮮な空気で満たされ代謝が上がるでしょう。
おわりに
呼吸という言葉は、呼・・・吐く、吸・・・吸う という順番になっています。まずしっかりと息を吐いて、お腹が凹んでから吸うことが大切です。
身体がリラックスしながらも、引き締まった状態にすることができます。
- 執筆者:
- 美宅 玲子