自己否定が代謝を落とす?「自己肯定力」でハッピーダイエット!
自己否定が代謝を落とす?!
「痩せるためには食べるのを我慢しなければいけない!」
「今日はこの食事制限を守る!」
「あぁでもできなかった…意志が弱くてダメだなぁ。」
「明日はもっと頑張る!」
そういう日々の繰り返しをしたことはありませんか?
できた・できない、減った・増えた、いい・悪い・・・。常に自分を監視し、評価する。緊張感が高く、親に見張られて叱られるようなダイエット。できた時は喜び、できないと自分を責めて落ち込む。気持ちのアップダウンの激しい日々。
ダイエットは、ストレスがついてまわることがあります。そうすると、心身は交感神経が優位になり、血管が収縮して末端や内臓の血流が制限されます。内臓の血流が落ちると、代謝が下がり、痩せにくくなります。
ストレスはダイエットの敵なのです。
そのストレスの大きな原因が、自己否定です。いつまでたっても、自分を許したり安心したりすることができない自己否定の不安感は、体をむしばみます。
なぜ自己否定をするの?
真面目でストイックにダイエットができる人は、自分を追い込んでいくことができます。
「まだ、ダメだ。」
「もっと、もっと。」
それは、何に対して『ダメ』なのでしょうか?
「こういう体型でないとダメ」
「仕事やプライベートが理想的でキラキラ輝いていないとダメ」
「ポジティブでないとダメ」
自分の理想が人一倍強く、そうでない現実の自分に対してOKが出せない。どこまでいっても不安。ダイエットも痩せても達成感は一瞬だけ。
理想が現実とかけ離れていることもあり、自己否定的な人は本音の自分を出したり許したりすることができません。それは、自ら体の細胞を攻撃して、巡りを悪くしているようなものです。
自然な自分を肯定すると
本音の自分、理想的ではない自分、思ったようにいかない自分。それらを肯定すると、堕落してしまうのでしょうか?自分を責めて叱咤(しった)しないと前へ進めないのでしょうか?
いいえ、むしろ逆です。本音を出すから、思ったことを肯定するから、ダメな自分も見るから、否定しないから、心身は安心して元気が出るのです。
頭で言い聞かせる「食べちゃダメ」が先に立つのではなく、「食べたい」とお腹が感じるかどうか。最初は自己否定の人にとっては怖いかもしれません。「食べ過ぎてしまうのではないか…食べ過ぎたらいけない」と、どこまでいっても自己否定のループです。自分の体の感覚を信じてあげましょう。
自己否定でストレスをかけるから、反動で食べ過ぎたくなるのです。監視される自分から、自然に感じることを肯定する自分へ。それがストレスを減らし、代謝を上げ、痩せやすくする土台を作ります。何よりハッピーです。
おわりに
いかがでしたか?実は、自己否定とダイエットの関係は、私自身の18年近くに及ぶ摂食障害の経験から導き出しました。今は本音を肯定することで心身が喜んで、食べても痩せやすくなりました。
この詳しい経過や理論について、2016年12月に現代書林から拙著『こころを磨くヨガ』を出版しました。詳しくお知りになりたい方は、ぜひご覧下さい。
- 執筆者:
- 美宅 玲子