肩こり腰痛・あらゆる不定愁訴に【ねじりのポーズの効果】
背骨をねじると、こんな効果が
1.背骨の配列のゆがみを整えます。日常生活の動きや姿勢のクセによってアンバランスになっていた、筋肉の状態をリセットします。
2.内臓に刺激を与え、特に腸の蠕動を促して、便秘の解消に役立ちます。その際は右ねじり→左ねじりの順番で行って、腸の順番に沿ってねじるといいです。
3.椎間板に栄養を送ります。背骨の骨と骨の間にある、クッションのような椎間板には、血管が通っていません。そのため、背骨をあまり動かさずに運動不足が続くと、栄養を取り込めずに干からびて、椎間板がつぶれた状態になるリスクが上がります。
ですが、背骨をねじる刺激を与えることによって、スポンジを握って、その反動で水を吸い取るように、周りの細胞から栄養をもらうことができるのです。
4.背骨周りの筋肉の疲労物質を流し、凝りを和らげ、腰痛や肩こりの予防ができます。
5.背骨のねじりは骨盤や頭がい骨まで影響を与えるので、脳の働きを良くします。
6.背骨に沿って、全身につながる神経が通っているため、神経の通りが良くなり、特に内臓の働きに関連する自律神経のバランスを整えます。
7.骨盤(仙骨)から背骨を通って頭がい骨の中には、血液より大切とも言われる『脳脊髄液』が流れています。背骨の周りが固まったり、弾力が落ちたり、ゆがんだりしていると、脳脊髄液の流れが一部滞り、不定愁訴(ふていしゅうそ)や、様々な体調不良の原因となります。背骨をねじってゆがみや凝り固まりをほぐすことで、不調を予防します。
背骨のねじり方
椅子に座った姿勢なら、背もたれや座面に両手をかけて、背筋を伸ばしてねじります。
地面に座った姿勢なら、骨盤を起こして背骨を立て伸ばし、片膝を立てて反対腕で引き寄せるようにしながらねじります。
仰向けの姿勢なら、片膝を曲げて反対の手で持ち、背骨をツイストする方向に膝を倒します。右膝なら、左手で左側に倒します。右肩が浮いてもいいので、膝を床へ近づけ目線は右側へ送ると、背骨のねじりが大きくなります。
おわりに
いかがでしたか?背骨が健康や美容に深く関わっていること、手軽にねじるだけで、背骨の弾力や本来の配列、健康的な状態を保つ助けになることが、実感していただけることでしょう。どうぞお役立て下さい。
- 執筆者:
- 美宅 玲子