なぜ痩せない?ダイエット効果を上げる方法~睡眠編~
代謝・体のメンテナンスは「夜」に行われる
ダイエットは、消費カロリーと摂取カロリーのバランスだけではありません。食べたものを消化してエネルギーに変えたり、栄養や老廃物を回収して排出したりする代謝の働きが正常であって、はじめて消費カロリーと摂取カロリーの話ができます。
カロリーが低くても、人間の体が消化・解毒をするために負担がかかるもの(人口添加物など)は、その他の代謝に必要なエネルギーを奪うので、かえって痩せにくくなる場合があります。代謝・体のメンテナンスが主に行われるのは睡眠中。睡眠とダイエットの関係や、代謝のいい体作りをする方法をご案内いたします。
睡眠不足・浅い眠りは太りやすくなる
睡眠不足や、眠る時間が遅くにずれこんだり、浅い眠りの場合、体の修復が十分に行われないまま朝を迎えてしまいます。
すると、翌日疲れた体を引きずり内臓の働きも鈍るので、代謝は下がります。また、ストレスホルモンが分泌されやすく、脂肪が蓄積されやすくなることも分かっています。さらに、睡眠不足で食欲を抑制するホルモンが出にくくなるので、食べ過ぎる傾向もあります。
睡眠不足や、浅い眠りになる原因
私たちはなぜ、夜になると眠くなるのでしょう。それは、体内時計が働いているからです。体内時計は、朝日などの明るい光を浴びてから、15時間後に眠くなるようにセットされています。
朝になると徐々に交感神経の働きが優位になり、夕方以降その働きが弱まる代わりに副交感神経の働きが優位になるため、リラックスをしやすく、眠くなってくるのです。
ところが、私たちは夜まで残業をしたり、テレビやスマホ、パソコンなど、刺激の強い光を浴びて交感神経が優位になる生活を送っているため、深い眠りに入るまでがスムーズにいかずに、睡眠不足や浅い眠りになる傾向があります。
また、お風呂に入るなど体温を芯から温めた後、数時間すると深部の体温が下がってくるのですが、そのタイミングで眠くなるようにできています。
お風呂や軽いストレッチで血流を良くすることは、睡眠にとって良いのですが、運動不足で頭ばかり使い、お風呂に入る習慣もなければ、体温のリズムもつけにくいと言えるでしょう。
さらに、夜遅い時間に脂肪分の多い食事など、消化に負担をかけていると、体の修復にエネルギーが回らず浅い眠りになってしまいます。心にも体にも強いストレスがかかることで、睡眠は取りにくくなります。
ダイエットの効果を上げる睡眠をとる生活
以上のことから・・・
・朝はカーテンを開けて朝日を浴び、適度に日光を浴びる
・日中も体を動かすこと
・夜は照明を落として、スマホを見過ぎない工夫をすること
・夜遅い食事になる場合も、温かいスープなど消化にやさしいメニューを取り入れること
・ぬるめのお風呂やストレッチで、夜寝る1~2時間前に体温を少しだけ上げてあげること
これらが質の良い深い睡眠を促し日中の代謝を高めるので、効率よく脂肪を燃焼し、老廃物を流し排出させてくれます。
夜寝る前でもOK!おすすめストレッチ
とはいえ、食事もお風呂も寝る直前!という忙しい方のために、骨盤周りをストレッチして副交感神経の働きを優位に促す、寝る前でもOKのストレッチをご紹介いたします。
赤ちゃんのポーズ
両膝を手で持って小さく円を描き、骨盤をマッサージするのもおすすめです。骨盤からは副交感神経が出ているので、骨盤周りをストレッチしてゆるめることは、リラックスを促します。
仰向け一本足のポーズ
脚の裏側が伸びるだけでなく、腰周りが刺激されてポカポカと温まり、リラックスを促してくれます。腰痛も予防します。
おわりに
いかがでしたか?なぜ努力しているのに痩せないのか、どういう工夫をしたら代謝を高め、痩せやすい体を作れるのか、ヒントになれば幸いです。
- 執筆者:
- 美宅 玲子