正しい知識をもって安全に行うアロマテラピーのススメ 正しい知識をもって安全に行うアロマテラピーのススメ
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間違うとキケン!正しく安全に楽しむ「アロマテラピー」のススメ

IFA国際アロマセラピスト認定校、ISAメディカルアロマセラピスト養成校の校長として、アロマセラピストの養成とともに、自身もアロマセラピストとして活動中。数年間かけて手がけた本当にお肌によいと感じるオ…
2016年03月29日
日本の精油は雑貨扱いですし、日本のアロマセラピストの資格も民間資格です。10回程度受講しただけでアロマセラピストと名乗っても、何の違法でもありません。解剖生理学の知識、薬物動態の知識がなくてもセラピーを行っているのが現実です。ならば、どうすればいいのでしょうか?アロマが好きというみなさんに、これだけは伝えたいと思うことをお伝えしてみようと思います。

安全な使い方って?

精油は、オーガニックまたは野生で100%ピュアなものを使うというのは鉄則です。そこまではみなさんも注意しているのではないでしょうか。

しかしながら、オーガニックだから、または食品添加物に指定されているから「飲めます」とか、「高濃度で使用できます」または「原液使用ができます」というのは間違いなのです。

アロマのイメージ
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精油は脂溶性成分です。

脂溶性成分は肝臓で代謝されます。肝臓で解毒する量には限りがあり、蓄積されてしまうこともあります。高濃度での連続使用はとても危険です。飲用は医師の処方がない限りやめたほうがいいですね。

精油に限らず、お薬でも、どんなに安全なものであってもダメージがおきます。また、食べものも同じです。肝臓に負担がかからないような食事をしたいですね。

肝臓は、代謝、解毒が行われる大切な臓器です。肝臓が元気だと代謝もよく、お肌をキレイに導いてくれます。

安全な濃度で!

質がいいからこれは原液で使えます、などというセラピストがいらっしゃいます。ありえないことです。質がいいからではなく、化学成分により、たまには原液で使うことができる精油も多々あります。

安全な濃度で!
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危険なもの、たとえば肩こりがひどいからと、サリチル酸メチルが主成分のウインターグリーンのような精油を高濃度で使用すると、ある日突然しみが出てきたり、火傷したり、アレルギーになったりとすることがあるでしょう。

常用できるものではありません。また精油によっては、薄い濃度で使用すると鎮静に導き、高濃度で使用することで興奮作用となるものもあります。

自然療法って?

アロマセラピーも自然療法の一つです。その他、ハーブ、ホメオパシー、フラワーエッセンス、レイキヒーリング、食事療法、トリートメントなどたくさんあります。

ハーブティーのイメージ
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どれも自然治癒力を高めて、恒常性のバランスを整えるという流れで行っていると思います。恒常性のバランスを整えていくことで、結果お肌がつやつやになった!ということもよくあることなんですね。

執筆者:
佐藤 ユミ子