ダイエットにカロリー制限は不要!? カロリーの意味、知っていますか? ダイエットにカロリー制限は不要!? カロリーの意味、知っていますか?
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ダイエットにカロリー制限は不要!?カロリーの意味、知っていますか?

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2016年03月29日
「カロリーが高い食べ物は、それだけ体脂肪になりやすい」つまり、カロリー=蓄えられるもの(脂肪になるモト)と考えていませんか?今回は、カロリーを気にしている人でも意外と知らない「カロリーってナニモノ?」への答えを考えてみましょう。

カロリーは「これだけ消費できる!」という指標でもある

カロリー(calorie)は、「熱量」の単位。私たちは食べ物から得た栄養素を燃料として取り入れ(これが摂取エネルギーです)、体内で燃焼させることで活動エネルギーを生み出しています。

栄養学では、食材を燃やして1リットルの水を1℃上昇させることができる熱量として定義されているため、食品に表示されているカロリーは「どれだけのネルギーを生み出すことができるか」を知る指標とも言うことができます。

つまり、カロリーの高い食品は、それだけ多くのエネルギーを生み出すことができるということ。「カロリーが高いと太ってしまうから」と低カロリーの食事ばかりをしていると、エネルギーを生み出せず、脂肪の燃焼や体内のはたらきを低下させてしまう可能性もあるのです。

カロリーのイメージ
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食事で得る栄養素は、生命活動だけでなく、身体をスムーズに動かしてエネルギーを消費するためにも重要なもの。過度な食事制限でカロリーを大幅に制限するダイエットは、まさに“身を削る”ダイエットなのです。

数値よりも、内容を意識すべし

成人女性が1日に消費するカロリーは1,200〜1,800kcal。これを大幅にオーバーした食事を続けては、太りやすいのは当たり前です。ですが、これを大幅に下回り、エネルギー不足が長期間続いては、体内のはたらきを減退させてしまいます。食べ過ぎも、食べなさすぎも、ダイエットではなく“デブエット”になってしまうのです。

食べなさすぎデブエットのイメージ
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毎日の摂取カロリーが1,200〜1,800kcalの間にあるのなら、問題は摂取カロリー量ではなくその内容。体内のはたらきを活性化させるビタミンやミネラル、細胞の材料であるたんぱく質、エネルギー源である糖質や脂質をバランスよく摂取することが重要です。

脂肪を燃やすためのエネルギーがしっかりと摂取できていれば、多少カロリーオーバーになってもスリムな体型を維持できるもの。カロリーは脂肪を燃やしてくれるエネルギー量だと肯定的に捉えて、脂肪燃焼に必要な栄養をバランスよく摂取しましょう。カロリー摂取恐怖症になるのではなく、上手に付き合っていきたいですね。

執筆者:
Nao Kiyota