むくみ・冷え解消!ヒップアップもできる、股関節ストレッチの効果
股関節が固まると?
私達は、歩き方や姿勢のクセ、長時間のデスクワーク等で、股関節周りの筋肉を固めてしまう傾向があります。股関節は下半身の根元です。脚腰が庭に水をまくゴムホースだとしたら、股関節は蛇口です。蛇口が閉まっていたら水は流れません。
股関節が固まり詰まっていると脚腰にうまく血が巡りませんし、脚腰から回収されて心臓に戻っていくはずの老廃物が流れずたまってしまいます。つまり、冷えやむくみにつながります。
また股関節が硬くなり動きが小さくなることで、お尻の筋肉が十分に使われずヒップ下がってしまうというわけです。
それでは、股関節を柔らかく伸ばし、流れを回復させるストレッチをご紹介しましょう。
仰向け一本足のポーズ
仰向けになり、右脚を伸ばして持ち上げて、つま先にフェイスタオルをかけて両手で持ちます。息を吐きながら、腕の重みを利用して少し引き寄せ、脚の裏側のストレッチをします。 足首をゆっくり曲げ伸ばしをします。深呼吸を5回繰り返します。次に、右手でタオルを持ち、息を吐きながら右外側へゆっくりと倒していきます。
⇒左肩・背中・腰・尻が床から浮かずに着いておくようにしましょう。右足は床に着かずに浮かせておきましょう。
内ももの付け根のストレッチ感を感じながら深呼吸を5回繰り返します。息を吸いながら中央に戻します。
今度は右脚に掛けたフェイスタオルを左手で持ち、息を吐きながら左側へ足だけ倒します。
⇒右肩・背中・腰・お尻は床から離れずに着いておくようにしましょう。深呼吸を5回繰り返し、息を吸いながら中央に戻します。
ここまでを、反対足でも同様に行います。
片足英雄座のポーズ
右脚を割り座(かかとをお尻に引き付ける)、左足を前に伸ばして座ります。両手を後ろに着いて、膝を床につけたまま、できる範囲で上体を後ろに倒します。無理がなく、気持ちよくももの前が伸びる心地良さを感じたまま、深呼吸を5回繰り返します。反対足でも同様に行います。
猿のポーズ
両膝で立ち、右足を1歩前の床に置きます。両手を床につき、後ろの膝をできる範囲で後ろに置いて、股関節を前後によく開きます。腹を凹ませるように力を入れて、両手を右膝について上体を起こします。余裕があれば、両手を上げて、深呼吸を5回繰り返します。反対足でも同様に行います。
⇒お腹は前のももに寄りかからず、凹ませて引き離すようにすることで、股関節をまたぐインナーマッスルを効果的に伸ばすことができます。
ハトの準備のポーズ
四つんばいになり、右膝を前にスライドして右足を内側に出し、右脚をあぐらの形にします。左脚は真後ろに引いて伸ばし、上体を前の右脚にかぶさるように倒し、深呼吸を5回繰り返します。お尻・股関節がよく伸びるストレッチです。反対足でも同様に行います。
⇒余裕があれば、前足を前に引き出し、すねと肩が平行になるようにすると、さらによく伸ばせます。坐骨神経の圧迫を解放し、冷えやむくみも解消するストレッチです。
おわりに
いかがでしたか?股関節につながる周りの筋肉を伸ばし、下半身の血行が良くなってポカポカしてきたでしょうか。むくみもすっきりして、靴やパンツがゆるくなるでしょう。
歩いた時の足の運びが軽くなり、スムーズに脚が動かせるようになるので、歩幅も広がり、立ち座りがしやすくなる結果、お尻の筋肉がよく使われて、ヒップアップにもなります。快適な体、しなやかな体を目指して、取り組んでみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子