旬の「あんず」でキレイチャージ! 旬の「あんず」でキレイチャージ!
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旬の「あんず」でキレイチャージ!

フードコーディネーター・インナービューティー料理研究家。「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆、レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」につい…
2015年07月08日
初夏が旬の「あんず(杏子)」。洋名「アプリコット」でも知られています。コロンとした丸いフォルムと、なんとも爽やかで美味しそうな淡いオレンジ色は、眺めているだけでも癒されますよね!そんなあんず、可愛らしいだけではなく実はとっても栄養価が高いってご存知ですか?今回は、今が旬のあんずのビューティーポイントについてご紹介したいと思います。

旬が短い貴重なフルーツ!

あんずの旬はとても短く、フレッシュなあんずは6月~7月頃にしか流通しません。ですので、生のあんずに出会ったら是非手に取ることをオススメします!選ぶ際にはオレンジ色が濃く、ハリ・ツヤがあるもの、皮がかためのものを選びましょう。

フレッシュなあんずが入手できたら、生食はモチロン、あんず酒やあんずジャムなどを手作りしてみませんか?旬が短い貴重なあんず、是非いろいろと楽しみたいですね。

あんずは栄養満点!

そんなあんずには女性に嬉しい栄養素がたくさん詰まっています。それでは、あんずに含まれる主な栄養素をご紹介しましょう。

●鉄分
あんずはプルーンと並び、フルーツとしては珍しく鉄分を含みます。鉄分はビタミンCと一緒に摂ることでカラダへの吸収率が上がるため、ビタミンCも豊富に含むあんずは効率良く鉄分が摂取できます。

●βカロテン、ビタミンA
アンチエイジングの味方「抗酸化作用」が高い栄養素で、細胞の老化を抑えてくれると期待されています。全身の皮膚や粘膜の健康維持に関わり、皮膚を乾燥から守り強くするため美肌作りにも効果的です。

●リンゴ酸、クエン酸
殺菌作用があり、疲労回復効果が期待されます。厳しい暑さが続く夏は熱中症や夏バテ症状が出やすい季節。適度にカラダを休めることはモチロン、疲労回復効果がある食べ物も上手に取り入れて疲れをカラダに溜め込まないようにましょう。

●カリウム
細胞内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を手助けします。むくみの防止に効果的。

●食物繊維
食物繊維が豊富なため、美腸作りに効果的。美腸は美肌のキホン!便秘気味の人、肌荒れが気になる人は、食物繊維の多い食事を心掛けましょう。

旬の「あんず」でキレイチャージ!
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漢方薬やドライフルーツにも!

あんずの種は杏仁(キョウニン)と言って中華のデザートによく使われます。一番身近なのは「杏仁(アンニン)豆腐」。中国ではあんずの種を乾燥させたものが、咳止めなどの漢方薬としても重宝されているんだとか。

旬が短いあんずは、果実を乾燥させたドライフルーツとしても大人気。乾燥させることで酸味が抑えられ、逆に甘みが強くなり、栄養価も高まるといわれています。おやつ代わりにつまんだり、チーズやナッツなどと一緒にワインのお供にするのもおススメです。

カラダの中からキレイと元気を磨いてくれる「あんず」。短い旬が終わってしまった後も、ドライフルーツやあんず酒など、様々な楽しみ方で味わってみて下さいね。

執筆者:
國塩 亜矢子