スタイルのいい女性たちの後ろ姿 スタイルのいい女性たちの後ろ姿
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下半身ダイエットを成功へ導く!筋トレや生活習慣を専門家が解説

パーソナルボディメイクSYNAPSE代表。健康運動指導士。元陸上自衛隊非常勤体育講師。 現在は東急スポーツオアシス、エニタイムフィットネスなどを中心に東京都内で出張パーソナルトレーニング指導を展…
2019年08月19日
下半身が太る原因は、脂肪を蓄えるレセプターが上半身の6倍もあったり、むくみなどが関係しています。下半身ダイエットには下半身の筋トレや、むくみを解消するための食生活や骨盤矯正などが効果的。下半身が太ってしまう原因を知って、ダイエットを成功させましょう!

下半身だけが太る原因

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脂肪を蓄えるレセプターが多い

上半身と比べて下半身だけが太ってしまう原因として、下半身には脂肪を蓄えるレセプターが上半身の6倍もあるためであると考えられます。

むくみ

血液やリンパの流れが悪くなるとむくみの原因に。それだけでなく、塩分の摂り過ぎもむくみの原因です。塩分を摂り過ぎてしまうと、血中の塩分濃度が上昇してしまうため、身体は塩分濃度を下げようと水分を溜め込もうとするため、下半身太りの原因となります。

下半身のダイエットに効果的なトレーニング

スクワットする女性
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下半身のダイエットには、下半身の筋トレが有効と言えます。筋トレを行うことで筋肉を引き締めるだけでなく、筋肉のポンプ作用が改善し血液やリンパの流れが促進されるため、むくみの解消に繋げることができると考えられるからです。

具体的には、以下のような筋トレを行います。セット数は目安です。セット間は1分程度の休憩を入れるようにしましょう。

⚫︎ワイドスタンス・スクワット(内もも・お尻) …12〜8回を3〜5セット
足を肩幅大に開き、つま先と膝はやや外側に向けます。両手は頭の後ろに組んで目線は正面に向けて胸を前に突き出し、息を吸いながら軽く後ろに突き出したお尻を太もものラインが床と平行になるまで股関節を開き、息を吐きながら立ち上がって股関節を閉じる動作を繰り返します。

⚫︎スタンディング・シングルレッグカール(太もも裏) …左右各12〜8回を3セット
何かに掴まりながら片脚立ちをし、床から浮かしている方の脚の股関節を伸ばしたところから、かかとがお尻に触れるまで膝を曲げる動作を繰り返します。膝を伸ばす動作をゆっくり行うようにしましょう。

⚫︎カーフレイズ(ふくらはぎ ) …12〜8回を3セット
階段などの段差につま先を乗せて腰幅程度に足幅をとり、つま先は正面に向けます。ふくらはぎの筋肉が最大限に収縮するまでかかとを上げて1秒程度キープしたら、ゆっくりとかかとを下ろす動作を繰り返します。

下半身のダイエットに効果的な食生活

カリウムが豊富な食材
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下半身太りの原因として「むくみ」が挙げられるので、むくみを解消する食事を心がける必要があります。

摂り過ぎた塩分と水分を排出する栄養素としてカリウムが挙げられます。カリウムを多く含む食品には、バナナ、ほうれん草、納豆、さつまいも、アボカドなどがあります。

こうしたカリウムを含む食品をできるだけ摂るように心がけ、逆にインスタント食品のような塩分の多い食品は避けるようにしましょう。

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生活習慣で見直すポイント

足を組みながらパソコンで仕事をする女性
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座りっぱなしが多い生活習慣は、脚のむくみを引き起こしやすく下半身太りになりやすいと言えます。合間に適度に歩いたりストレッチを入れたりして、血流やリンパの流れを促すように心がけましょう

また、脚を組むことが多いと、骨盤の歪みを引き起こし血液やリンパの流れを悪くし、むくみに繋がるので、脚は組まないようにしましょう。

下半身太りを解消する骨盤矯正の方法

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下半身太りの原因であるむくみは、塩分の摂り過ぎ以外にも血液やリンパの流れが悪くなることで生じます。血液やリンパの流れは悪くなる背景として「骨盤の開き」が考えられます

骨盤が開いた状態というのは、骨盤が前傾すると骨盤上部の腸骨が閉じて、骨盤下部にある恥骨や坐骨が外に開いた状態です。すると股関節も外に開き、O脚へと繫がるのです。

そこで下半身太りを解消させるには、「骨盤の開き」を改善させることも必要です。骨盤が開いた状態は、腹筋群とお尻の筋肉である大殿筋と梨状筋、そして股関節内転筋群が弱化している状態です。そのためこれらの筋肉を強化するエクササイズを行うことで骨盤の開きが改善できると思われます。


骨盤の開きを改善させるエクササイズ
太ももの間に小さなボールもしくはそれに代わるものを挟み、左右のかかとをくっつけてつま先は斜め外側に向けて立ちます。そこから息を吐きながら、左右の内ももを合わせるイメージでゆっくりとボールを挟み、息を吸いながら挟んだボールを緩める動作を繰り返します。

ボールを挟み込む動きで股関節内転筋群が強化され、かかとをくっつけてつま先を斜め外側に向けることでお尻の筋肉にも効かせることができます。10〜15回を1分程度の休憩を挟みながら3セット行いましょう。

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下半身ダイエットを成功させよう!

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下半身ダイエットを成功させるためにはその原因をしっかり知って、筋トレやむくみ解消、骨盤の歪みを整えることが大切。生活のちょっとした習慣や食生活も成功へ導くポイントです。今回ご紹介した筋トレや生活習慣のコツをポイントに、理想の下半身を手に入れてくださいね!

執筆者:
町田 晋一