むくみやすい人は乾燥しやすい!?ツボで肌の乾燥対策
肌の乾燥の原因のひとつは“肺の不調”
そんな肌の乾燥、東洋医学では「肺虚(はいきょ)」という肺の機能の低下が原因のひとつと言われています。肺は皮膚と密接な関わりがあるため、肺の機能が弱ってしまうと、肌の乾燥やかさつき、肌荒れが生じると考えられています。
また、肺には、津液(しんえき)と呼ばれる水分や、栄養を全身に行きわたらせる役割があるため、この機能が低下すると、肌にも水分や栄養が行きわたらなくなり、肌の保湿ができなくなって乾燥してしまう恐れがあります。
下記に当てはまるものが多い方は「肺虚」が出やすい方と考えられます。
◎色白だ
◎顔、または足がむくみやすい
◎風邪をひきやすい
◎鼻がつまりやすい
◎咳やたんが出やすい
◎アレルギーがある、または昔アレルギーがあった
◎汗をかきにくい
このような方は、肺の不調を改善するためのツボ押しをお試しください。
肺の不調を改善するには「太淵(たいえん)」
肺の不調を改善するために使いたいツボは、「太淵(たいえん)」というツボ。「肺経(はいけい)」という、その名のとおり肺を司るグループに属するツボなので、肺の不調に効果を発揮します。
ツボの位置は、親指の付け根の手首のシワの上、触ると脈がドクドクと感じられるところです。
乾燥にもむくみにも効果的な「太白(たいはく)」
足にある「太白(たいはく)」というツボも、肺の不調を補ってくれるツボ。足の親指の付け根のボコッとした骨の足首側の、足の側面のへこみにあります。
また、このツボは胃腸の調子を整えたり、体の水の巡りを整えて脚のむくみを改善したり、生理不順など女性の不調にも効果的です。
「燥邪(そうじゃ)」も肌の乾燥の原因
東洋医学では、「肺虚」の他に、秋には「燥邪(そうじゃ)」が原因で肌が乾燥しやすくなるとも言われています。
燥邪というのは、外気の湿度の低下や空調などによる乾燥のこと。それらの外部要因が肺の不調を引き起こしてしまうため、その結果、肌が乾燥しやすくなるとされています。
本格的に乾燥する季節に先駆けて、自分の身体の調子を整えるとともに、今のうちから乾燥しにくい環境も作っておきましょう。
- 執筆者:
- 木村 瞳