同世代と比べてあなたの基礎代謝は!?アラフォーだから知っておきたい自分の体
誤解している人も多い基礎代謝量のピークポイント
まずは、“基礎代謝”を軽く復習しましょう。
基礎代謝とは、呼吸したり内臓を動かしたり体温を維持したり、生きていくために最低限必要なエネルギーです。ダイエットの専門家養成の講義中に、受講生が混乱しがちなポイントを質問形式でひとつご紹介します。
Q:基礎代謝量のピークは、つぎのA・Bどちらでしょうか?
A、1~2歳 B、10代
どちらも代謝がすこぶる高そうな回答ですが、質問が基礎代謝量のピークなので、正解はBです。
基礎代謝基準値
ここで混乱しがちなのは、「基礎代謝基準値」と「基礎代謝量」それぞれのピークが違うため、詰込み丸暗記勉強法で、数字だけを覚えていると混乱の原因になります。意味を知れば間違うことは無くなると思いますので、簡単に説明します。
まず「基礎代謝基準値」とは、体重1kgあたりの基礎代謝量(kcal)を示す数値のことで、男女とも1~2歳で最高値を示します。
一方「基礎代謝量」は基礎代謝基準値に体重をかけるので、ある程度体重が増加した10代(例外もありますが)に基礎代謝量は最高値を示します。
ちなみに、基礎代謝基準値=基礎代謝量÷体重/基礎代謝量=基礎代謝基準値×体重と言われています。
自分で基礎代謝量を知る方法
自分の身体の状態を詳しく知りたい時は、国立健康・栄養研究所の式やハリス・ベネディクト方程式など様々な計算方法があります。どれもややこしいので、年齢・性別ごとに出された目安の表や簡単に計れる測定器やアプリなどを活用するとお手軽です。
具体的に事例を出してみます。
■30歳~49歳で体重50kgの女性が基礎代謝量を知りたい時
まず厚生労働省発表データで、基礎代謝基準値を見てみましょう。すると、30歳~49歳・・・21.7kcal/kg/day(※出典:厚生労働省発表データ)と出てきます。
ということは、21.7kcal(基礎代謝基準値)×50kg(体重)=1,085kcalということです。ちなみに、「第6次改訂日本人の栄養所要量について」厚生労働省のデータで、「年齢別基礎代謝量」を調べると、30歳~49歳で1,170 kcalということなので、事例の女性は平均より少ない数字であることが判ります。
以上今回は、同年代と比べて自分がどんな状態にあるのかを確認する方法でした。次回は、あなたのヘルスマネージメントにさらに役立つように、基礎代謝量の先へ話を進めます。お楽しみに~。マハロ~♪
- 執筆者:
- OK和男