あなたの「暑がり」は勘違いかも?ほてった身体をクールダウンする食材
このチェックリスト、いくつ当てはまる?
□喉が渇きやすい
□手足がほてる
□肌が乾燥しやすい
□イライラしやすい
□やせている
□寝汗をかきやすい
□頬だけ赤くなりやすい
これにあてはまるあなたは、身体の必要な潤いが足りていない状態。これを中医学では「陰虚(いんきょ)」と言います。
中医学では陰陽のバランスを大切にしています。陽は身体を温めるお仕事をしています。陰は身体をクールダウンさせてくれるお仕事をしています。この陰陽のバランスがとれているのが健康な状態。
でも汗や尿回数が多かったり、ストレス(対人関係・環境)、寝不足、辛いものなどを好んで食べたり、暴飲暴食などを多くしていると陰の気が減りやすいんです。そうすると上のリストのような状態になってしまう可能性が考えられます。
暑がりだと勘違いして、身体を冷やすことをしていない?
顔が熱かったり、寝汗をかいたりすると「私って暑がりなのかも?」と勘違いしやすいのですが、この場合は陰の気が足りなくなっていると考えられています。そのためアイスコーヒーやジュースなど冷たいものを飲んだり、エアコンでがんがん身体を冷やしてしまうと身体を温める陽も減ってしまい、さらにバランス崩してしまいます。冷たいもの、エアコンは控えましょう!
本当の暑がりさんであれば、冷たいものをいくら飲んでも平気ですが、陰虚タイプさんは胃腸系システムも弱っていることが多いので、冷たいものを飲んでも飲みきれなかったり、その後胃腸の調子が良くないなんてことが起きる可能性も。
顔がほてっている時などは「あ、今は暑いんじゃなくてのぼせているんだな」と思って、今からご紹介する食材を取り入れてくださいね。
何を食べたらいい?
陰虚タイプさんは、体に潤いを与えてくれる食材を積極的に取り入れていきましょう。そして顔がほてったり汗をかいてしまう時は、クールダウンさせてくれる食材がおすすめです。
【陰を補うおすすめ食材】
山芋・オクラ・きくらげ・卵・豚肉・ぶり・チーズ・ヨーグルト・黒豆・エリンギなど
【クールダウンさせてくれるおすすめ食材】
トマト・茄子・きゅうり・セロリ・豆腐・梨・キウイフルーツ・バナナなど。
そしてしっかり眠ることを心がけてください。陰の気は寝ている間に作られるので、せっかく良い食材を取り入れても、睡眠不足が続くと陰の気が減る一方。「なんかほてるな」と感じる時は、特に早く布団に入る習慣を!
毎日は無理でも「一週間のうち●日は早く寝る!」と決めるなど、自分と約束してみてくださいね。
参考文献:薬膳・漢方の食材&食べ合わせ手帖,植木 もも子 (監修), 喩 静,西東社
現代の食卓に生かす「食物性味表」日本中医食養学会 (著), 仙頭 正四郎 (監修), 国立北京中医薬大学日本校
- 執筆者:
- 倉口 ゆうみ