ぷるっと潤う!スリム美人になる栄養学講座【脂質編】
脂質は美を育てるのに欠かせない成分
「脂肪」と聞くと、お腹や足にまとわりついた憎きブニプニを想像してしまいがち。ですが、体内で重要なはたらきを担っている栄養素でもあるんです。
例えば、ダイエットの敵にされがちな中性脂肪には、エネルギーを貯蔵して体温を維持するはたらきがあります。健康を害するイメージの大きいコレステロールは、肌や髪のツヤや潤いを維持する女性ホルモンの材料。
また、脂質は老化を抑制する抗酸化成分を吸収しやすくして、肌や髪を若々しく保つはたらきも担っています。炭水化物と同じようにエネルギー源としても活用されますし、消化・吸収の過程をなめらかにして便秘予防にも役立ちますよ。
脂質は健康維持や美肌づくりに欠かせない成分。取り過ぎてしまうと悪影響もありますが、美容・健康に欠かせない成分でもあるんです。
■ただし、摂り方には注意!
脂質には「オメガ3系」と「オメガ6系」とがあります。オメガ3系はエゴマ油や亜麻仁油など。オメガ6系にはコーン油や紅花油、オリーブオイル、青魚などに含まれる脂質があります。
オメガ3系の脂質は、血液をサラサラにするはたらきや脂溶性の抗酸化成分の吸収を高めるはたらきがあり、積極的に摂取したい脂質。熱に弱いためサラダなどに直接かけて食べるのがおすすめです。
一方で、オメガ6系は酸化するとアレルギーやアトピーなどの炎症を促進したり、血液をドロドロにしたりすることがあるため、摂り過ぎには注意したい脂質。
現代人はオメガ3よりもオメガ6を過剰に摂取している傾向があると言われています。オメガ3系:オメガ6系を3:1〜4:1の割合で摂取することが理想と言われています。
脂質も活用次第では美肌やスリム体型を実現するサポート成分。日頃の食生活を見直して、オメガ3系の良質な脂質を多く摂取するように心がけましょう
- 執筆者:
- Nao Kiyota