

「ポッコリお腹」の原因はふくらはぎ!?効果を高めるストレッチ
まずは簡単なチェックを行ってみましょう!

ストレッチをご紹介する前に、どこでもできる簡単なチェックを行ってみましょう。画像のように、カラダを後屈させてみましょう。後屈は痛みのない程度に行うようにします。
肩幅程度に足幅を広げて両手は腰に当て、上体を後ろに倒していきます。このとき、両膝が前に突き出ないようにしましょう。また、極端に顎を上げないようにします。その際どこまで見えるか、覚えておきましょう。今、お腹周りが気にならない方でも後屈しづらいという方は「ポッコリお腹予備群」の可能性大です。
下腿三頭筋とは
ふくらはぎの筋肉である「下腿三頭筋へのストレッチ」をご紹介していきましょう。ちなみに下腿三頭筋とは、腓腹筋、ヒラメ筋の2つの筋肉で構成されています。「2つの筋肉なのになぜ三頭筋?」と疑問に思われる方が多いですが、腓腹筋の2つの筋頭とヒラメ筋の1つの筋頭を合わせて三頭筋と呼ばれています。
下腿三頭筋へのストレッチ
1.“片脚開脚”の体勢から、斜め前に伸ばした脚の膝上に手を置き、もう一方の手はつま先にかけます。
2.つま先を手前に軽く引きつけながら、かかとを前に押し出すようにします。すると膝が曲がりにくくなる上、下腿三頭筋へのストレッチ感がアップします。

つま先に手が届かない場合は、タオルを使うと良いでしょう。また、どうしても膝が浮き上がってしまう場合、ムリに押さえずに少しずつ膝を伸ばしていくようにします。膝の裏からアキレス腱にかけての筋肉が心地よく伸ばされていることを感じながら、20〜30秒間ストレッチを行います。
ストレッチを行ったら、先程の「上体後屈チェック」をもう一度行ってみましょう。すると先程よりも可動域が広がっていることが実感できるはずです。
「下腿三頭筋へのストレッチ」がお腹痩せにも効果的な理由

ではなぜお腹痩せに下腿三頭筋へのストレッチが有効と言えるのでしょうか?普段ハイヒールを履いている機会が多いと、つま先に重心がかかります。上の画像のように、つま先重心になるとカラダはバランスを取ろうと腰を反らし、その結果骨盤の前傾が強くなるのです。骨盤の前傾が強くなると、腹筋群の力が抜けやすい状態でもあるため、お腹痩せしにくくなると考えられます。
重心がつま先にあるということはつま先立ちしている状態と同じで、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋が緊張しっぱなしの状態です。そこでストレッチで下腿三頭筋の緊張を緩めることでつま先寄りの重心が改善され、間接的に骨盤の過度な前傾も緩和させることができると考えられ、その結果お腹痩せ効果を後押しすると言えます。
ストレッチでお腹痩せの効果を高めよう

今回ご紹介した下腿三頭筋へのストレッチを行った上で、お腹痩せに効果的な腹筋エクササイズを行うようにしましょう。ストレッチでお腹痩せしやすい状態を作ってからエクササイズを行うことが効果に繋げるポイントです。下腿三頭筋へのストレッチは、脚のむくみ解消にも有効です。毎日行うストレッチの1つにぜひ加えてみてください。
- 執筆者:
- 町田 晋一