すぐ太る人は要チェック!生活習慣を見直して太りにくい体へ
同じ食事でも太りやすさに違いはある?
体質的な問題
肥満遺伝子をもっている場合、太りやすくなります。肥満遺伝子は、エネルギー代謝に関連し、太りやすさに影響を与える遺伝子です。50以上の関連遺伝子が発見されていて、肥満との関係が明らかにされています。
日本人のおよそ3人に1人がβ3ARの変異(内臓脂肪が蓄積しやすい)、4人に1人がUCP1の変異(皮下脂肪が蓄積しやすい)をもっていると推定されており、太りやすい体質の人が意外に多いことになります。
参考文献:肥満遺伝子 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
生活習慣の問題
食事と運動のバランスがとれていなく、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回っている状態であるとエネルギー過剰となり太りやすくなります。生活習慣を見直すことで解決する場合がほとんどです。
太りやすい人に共通する癖
運動習慣がない
食べた分、消費しなければ、食べたものが体にどんどん脂肪として蓄積されていきます。
よく噛んで食べない
よく噛んで食べないことで満腹になる前に食事を食べ終えてしまい、食べすぎに繋がります。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことができます。また、食事誘発性体熱産生という食べた後の消費エネルギーがよく噛んで食べる方が多くなるということがわかっています。
食事の時間が不規則
夜遅い時間に食事をとると、食事からとったエネルギーは消費されにくいため、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積されます。また、胃内に食べたものが残っていると睡眠中は消化活動はストップする為、消化不良となり、翌朝、胸焼けを起こす原因にもなります。
そうなってしまうと、翌朝、食欲がなくて朝食が食べれず、昼食にどか食いをしてしまうといった太りやすい食習慣の悪循環に陥りやすくなります。
太りにくくなるためにできること
基礎代謝を上げる
痩せやすい体を作ることが必要です。とはいっても、運動習慣をすぐに身につけることは大変なので、いつもエスカレーターを使っているところを階段を使う、歩くペースを速めてみる、子供と全力で遊ぶなど日々の生活の中で活動量を増やせるところから取り組んでみましょう。
運動に取り組めそうな方はスクワットがオススメです。スクワットは体の大きな筋肉の一つ、太ももの裏側ハムストリングを鍛えることができ、効率よく基礎代謝を上げることができます。
よく噛んで食べる
一口30回噛むことを目安にして食事をとります。一口30回が難しいと感じたら、いつもよりあと5回多く噛むように意識します。
食事を始めてからおおよそ15分頃からレプチンといいうホルモンが、お腹いっぱいと合図を出す満腹中枢を刺激して、食欲を抑えるよう合図を出します。レプチンをしっかり働かせることで食べ過ぎを防ぐことができます。
食事は寝る3時間前までに
胃の中に食べ物が入ったまま寝てしまうと、睡眠中は消化に使われる酵素が少なくなるため、食べたものが十分に消化・吸収されず、翌朝まで食べ物が未消化の状態で胃に残り、胃もたれなどを起こしやすくなります。そうなると、朝食を抜くことになり、その他の食事でどか食いして1日の摂取カロリーオーバーを引き起こしやすくなります。
もし、どうしても食事の時間が遅くなってしまう場合は、間食でおにぎりや果物を摂り、寝る前の夕飯はスープや副菜といった消化が良いものを摂るようにして睡眠中の消化不良を防ぎましょう。
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習慣を変えて太りにくい体へ
すぐに太ってしまう人は、まず自分の生活の癖を見直すところから始めましょう。すべてを完璧にやろうとしなくて大丈夫です。できそうなことからまずは3ヶ月やってみてください。3ヶ月ごろから結果が出始め、その行動も習慣化されるでしょう。
- 執筆者:
- 望月沙紀