【内ももダイエット】トレーニング法や心がけたい習慣を解説
なぜ内ももは痩せにくいの?
内ももが痩せにくい主な理由は、日頃の動作では内ももの筋肉が衰えやすくなってしまうためです。脂肪の燃焼量は、筋肉の活動具合で決まってきます。もし内ももの筋肉が活発的に動いていれば、痩せにくいと気にすることはないでしょう。しかし日常で行っている動作では、どうしても内ももの筋肉は衰えてしまいます。
内ももの筋肉は、足を内側に蹴り上げる動作を行ったり、内もも同士を寄せつけるように力を入れたりなどの動作で使います。また、立っている時に骨盤や背骨の安定を図る働きもあります。しかし、思い浮かべてみてください。日常でそのような動作に繋がることはあまりないのではないでしょうか。
また骨盤や背骨の安定とは、具体的には「歩き」や「走り」に関わります。しかし、内ももが気になる方は行っていないのが大半だと思います。このように内ももの筋肉は、意識的でない限り十分な活動を行わない筋肉のひとつ。使わないと衰えていく一方になるため、痩せにくい状態へと繋がっていくのです。
内ももを細くするために鍛えるべき部位とその理由
臀部の筋肉
内ももを細くするために重要な部位は、まず臀部の筋肉が挙げられます。
内ももの筋肉と臀部の筋肉は、骨盤を安定させる筋肉として重要な役割を果たしている筋肉です。同じ役割を果たしている筋肉は、どちらかが鍛えられるともう一方も刺激を受け良い効果があらわれます。その効果を利用して双方を鍛えていくと、相乗効果が生まれダイエットやトレーニングの効果が非常に高いです。
また臀部も内ももも、体の中で比較的大きな部位なので、鍛えれば鍛えるほど代謝の上がりやすい体になります。
ふくらはぎの筋肉
ふくらはぎは膝と足首両方に関わる筋肉で、足全体にとって非常に大きな役割を果たしています。その理由から、先述したように内ももとの相乗効果が生まれやすい筋肉なのです。
また、ふくらはぎの筋肉は第2の心臓と呼ばれる程重要な部位で、静脈の流れを活発にするためポンプとしての役割を果たしています。そのため、ふくらはぎを鍛えるということは全身の流れを活性化させることに繋がります。結果、内ももが痩せやすい状況も作りやすくなるのです。
内ももを細くするトレーニング法とベストな頻度
内もも単体を鍛えるトレーニング
トレーニング方法は数多くありますが、ここでは2つ挙げたいと思います。まずは内もも単体を鍛えるトレーニングです。
具体的なやり方は、内ももの間に何かものを挟んで押しつぶすように力を入れます。クッションなど柔らかいものを間に挟み、それをただ挟むだけではなく押しつぶすように力を入れるのがポイント。そうすることで内もものみに力が入りやすくなり、効果的に鍛えることができます。
「ももの間に挟む」とは、内ももに力を入れていることを表現しています。しかし実際に行うと、内ももの間だと力を入れにくいのがポイント。膝の内側あたりでものを挟むと、しっかりと内ももに力が入ります。
内もも含めた下半身のトレーニング
内ももを含めた下半身のトレーニングには、スクワットが有効です。臀部からふくらはぎにかけて、非常に効果的にトレーニングできます。
1.肩幅より少し広めに足を開き、つま先の向きと膝の向きを合わせて約30°の向きに外に向けます。
2.上半身はしっかりとした姿勢を維持したままお尻だけを床に向かって落としていきます。
*上記は通常のスクワットですが、内ももに対して刺激を加えるとなると、つま先と膝の向きを45°や60°くらい外に向けるのがポイントです。
スクワットで実際に筋肉を使うのは、しゃがんでから起き上がる時です。重力に抵抗する際に筋肉を使っています。足をガニ股にした状態から重力に抵抗して起き上がることは、内股方向に向かって起き上がっていることと同じこと。そのため、内もものトレーニングには有効なのです。
またスクワットは、臀部やふくらはぎにも十分に刺激が行くトレーニングなので、上述のような効果が期待できます。各それぞれ毎日20回行うと効果的。筋肉を持続的に刺激したいのであれば、20回以上が理想です。もしこの回数が無理であれば、できる範囲の回数で構いません。
内ももトレーニングを行うには「日中」が効果的な理由
日中に行うと効果的な理由①
トレーニングの時間帯で理想的なのは「日中」です。その理由の1つは、体温が高い時間だからです。
体温が高いのは血流の流れが良いということでもあり、筋肉の働きも効果的ということ。体は朝起きた時には体温が低く、日中に向かって高くなります。その後、また夕方ごろから徐々に下がっていき、睡眠に入るために一番体温を下げます。これが基本的な体温のしくみです。
そのため、体温が一番高い時間帯である「日中」に行うことは、トレーニング効果が非常に高いです。
日中に行うと効果的な理由②
日中に内ももトレーニングを行うことは、自律神経の乱れを回避するのにも有効です。
上述したように、体は1日を通じ体温が少しずつ変化しています。これは、同様に自律神経を調整しているということ。もし夜にトレーニングを行えば、体温を上げてしまうことになってしまうのです。体は夜に体温を下げていこうとしている中で、どんどんと上がらざるを得なくなり、自律神経の調子は狂ってしまいます。その結果、眠りの浅さや内臓の不調などを招き、内もものダイエットどころではない状態になってしまうことも。
もし時間の関係で夜にやらざるを得ない場合、トレーニング後のストレッチを入念に行ってください。できればトレーニングにかけた時間と同じくらい行うことが理想です。そうすると筋肉の緊張はしっかりと解けていき、体も休まる方へ切り替わっていくでしょう。その結果、睡眠などにも支障は出てこないと考えられます。
内ももを細くするため普段の生活で心がけたい習慣
歩き方
内ももに対して普段から心がけたいこととして、まず歩き方があります。普段からエスカレーターやエレベーターではなく階段を使うことも大切ですが、歩き方を変えるだけで大きく変わってきます。具体的には、目線上に直線を引いてその上を歩くという方法で「モデル歩き」ともいわれます。普段から歩き方を気にしていない方は、足がそのまま前に出るように歩いているでしょう。
一方で人体の動作の基本は「ねじれ」という動きが組み合わさってできるものであり、真っ直ぐや真横に動いている人を見かけたことないと思います。自分自身でも必ずねじれを加えて動いているはずであり、それだけ体の基本はねじれが必要になるのです。
それは歩き方にも同じことがいえます。モデルさん程極端に歩く必要はありませんが、本来の歩き方は直線上を歩くように行うことがポイント。その歩き方の着地の際、内ももの筋肉はしっかりと刺激を受けます。この刺激を繰り返し行うことにより、トレーニングの効果は大きく期待できます。
水分摂取
水分は体にとって非常に重要な栄養素です。
人間は、1日に2リットルの水分を排出しないと健康を保てないといいます。良いトレーニング、良い習慣を心がけようとするならば、体内の働きを変える必要も。水分は血液の元でもあり、老廃物を除去するものでもあるため非常に大切なのです。
気になる内ももには「日中のトレーニング」を実践!
内もものダイエットには、臀部とふくらはぎの筋肉を鍛えることが大切。ストレッチや内もも単体のトレーニングなどを行うこと、さらに日中に行うことが体全体にも有効です。またトレーニングだけではなく、普段の生活から歩き方や水分摂取などにも配慮しつつ、内ももダイエットにチャレンジしてみましょう。
- 執筆者:
- 肥後晴久