辛い!肩こり!肩こりの原因と肩こりを緩和させる食事とは!?【前編】 辛い!肩こり!肩こりの原因と肩こりを緩和させる食事とは!?【前編】
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ツラい!肩こり!中医学からみた、肩こりの原因とは?

国際薬膳調理師/薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみです。自身が心身のバランスを崩したことで食の大切さを改めて考えていた時に、本屋さんで薬膳の本と出会ったのがきっかけて約1年半、フルタイムで会社勤…
2018年03月05日
こんにちは。薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみです。毎日のデスクワークで肩こりに悩まされている女性も多いですよね。痛みがあると仕事に集中できなかったりして辛いもの。マッサージを受けると楽になるけれど、自分で改善できることがあれば日常で活かしたいですよね!前編と後編に分けて肩こりの原因と、痛みを緩和させるお食事についてお話していこうと思います。

肩こりの原因とは?

肩こりがあると、痛みに集中してしまい仕事がはかどらなくて辛いものがありますよね。でも、そんな肩こりにも色んなタイプがあり、いろんな原因が考えられます。

・気血巡りが悪くなっている場合
・体に余分な水分が体内に溜まっている場合
・自然界の邪気「寒邪」「風邪」が体に入り込んだ場合


などがあります。それではそれぞれどのタイプの肩こりがどんなが様子なのか、またどんな原因があるのか見ていきましょう。

肩こり
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気血の巡りが悪くなっている場合の肩こり

・慢性的な肩こり
・目の疲労や生理前の肩こりが辛い
・舌の色が暗い
・ストレスを強く感じる


これが当てはまる人は、気血の巡りが悪く肩こりになっている場合が考えられます。そして冷えている場合もあります。

気血は十分な量があって綺麗に巡っているのが理想。ですがこの気はストレスに弱く、ストレスが溜まると巡りが悪くなります。でも働いているとストレスは溜まりますよね。ですので、現代の人は気の巡りが悪い人がとても多いと言われています。

また、気と血は一緒に動いているので、気の巡りも悪くなると血の巡りも悪くなると考えられています。この血というのは「肝」という臓腑と密接な関係があります。肝は血を貯蔵し、全身に血を巡らせる働きをします。ですのでこの肝の機能が低下するとうまく血が巡らなくなる可能性があります。この肝は目と深い関わりがあり、パソコンやテレビの見過ぎで機能が低下すると言われています。

これを見ると、思い当たることがあるある!という方も多いのではないでしょうか?この気血の巡りが悪くて肩こりになっている人がとても多いのです。

肩こりの原因
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体に余分な水分が体内に溜まっている場合

・慢性的な肩こり
・雨の日や湿気の多い日は痛みが増す
・舌の苔が白い


これが当てはまる人は、体に余分な水分が溜まっていることが原因のひとつと考えられます。通常、体に取り込みいらなくなったものは汗や排泄で外に出ていきます。

しかし、脂っこい食事や過度な飲酒、運動不足やシャワーだけで済ませていると余分な水が外に排出されず、その残った水が汚れて体内に残ってしまう可能性があります。その汚れた水が、ドロドロ粘々とした血を作る原因のひとつになり、血行不良を起こし肩の痛みに繋がります。

なぜ水と血が関係あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。中医学では津血同源という言葉があり、水と血と密接なかかわりがありますよ、ということを表しています。どちらかが減ると一緒に減り、どちらから巡りが悪くなると一緒に巡りが悪くなる・・そんな密接な関係が血と水にはあるとされています。

肩こりの原因
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自然界の邪気「寒邪」「風邪」が体に入り込んだ場合

・急な肩こり
・首筋の痛みや頭痛を伴うこともある
・舌の色が薄く、白い


これらに当てはまる方は、このタイプの可能性があります。

「寒邪(かんじゃ)」「風邪(ふうじゃ)」なんてなかなか聞き馴染みがない言葉ではありますが、寒さや冷気によって引き起こしてしまうのが寒邪。強い風や汚れた空気を吸い込むことにより引き起こしてしまうのが風邪です。

ですので、この2つの邪気が体に入り込むと急に肩の痛みを感じます。特に冬は寒さによって普段肩こりにならない人も痛みを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

この邪気は疲れていて体力が落ちているいわゆる「免疫力が低下」している人に入り込みやすいという特徴があります。

肩こりの原因
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あなたはどのタイプでしたか?

前編ではそれぞれの肩こりと、原因を書いていきました。あなたの肩こりはどれに当てはまりましたか?後半ではそれぞれの肩こりにおすすめな食材を書いていきますので、お楽しみに!⇒「ツラい!肩こり!中医学からみた、肩こりを緩和させる食事とは?

参考文献:おうちではじめよう!漢方生活/かんき出版,根本 幸夫(著)

執筆者:
倉口 ゆうみ