毎日使う「塩」って大事なの知ってた?料理上手&健康な身体になれる塩の選び方 毎日使う「塩」って大事なの知ってた?料理上手&健康な身体になれる塩の選び方
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毎日使う「塩」が大事って知ってた?料理上手&健康な身体になれる塩の選び方

一般社団法人ビューティヘルスコンシャスライフ協会代表/ナチュラルライフアドバイザー/1児のママ。SNSで話題のアーユルヴェーダのデトックスメニューをベースにした「キッチャリークレンズ」をプロデュース、…
2016年05月13日
こんにちはBHCLプランナー、フードアドバイザー工藤万季です。私が毎日料理をしていて、こだわっているものが調味料。もちろん添加物の入った化学調味料は一切使いません。その中でも塩の選び方次第で料理の味もグンと変わり、身体も喜びます。自分自身へもそうですが、大切な家族やパートナーがいる方には、ぜひ上手な塩の選び方をしていただきたいです。

生命維持に必要不可欠!塩の役割とは?

生命は海から誕生した』という言葉があるように、身体には細胞の外側の海と内側の海があり、常に流動しています。

流動する事によって細胞の老廃物は腎臓に送られて処理されます。その老廃物を細胞の外へ排出する時にカリウムとナトリウムが必要とされており、細胞の中と外の連絡を助ける役割を担っているのがマグネシウムとカルシウム。これらをミネラルと呼びます。

塩のイメージ
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ミネラルは大きく分けると『身体の構成材料・生体機能の調節・たんぱく質などの結合』と3つの役割をしています。生命維持の為に欠かせない栄養素ですが、体内で作り出す事ができないので、食べ物や飲み物から摂取しなければなりません。

その中で、ミネラル補給の為にも積極的に摂ってほしいものが、日常の食卓にも頻繁に登場する『』です。

しかし、塩といっても市場にはたくさんの種類の塩が出回っていますので、ここで重要なのは、どんな塩を選ぶかです。

塩を選ぶイメージ
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ミネラルたっぷりの天然塩を選ぼう

あなたの家にある塩はどんな塩ですか?塩の表示に「精製塩」や「イオン膜」などと記載のあるものは『精製塩』といい、化学的に作られたミネラル分やにがりがほとんど取り除かれた塩化ナトリウムが99.5%以上含まれている塩の事を指します。

一般的にスーパーで売られているものや、ファストフード、お惣菜等のできあいのものに広く使われている塩はこの精製塩です。ミネラル分はほぼ残っておらず、栄養価のかけらもありません。単純にいえば、塩分だけが身体に吸収されている状態です。

対して、「天然塩」は塩化ナトリウムの含有量は80%程度で残りの20%に、にがり成分などを含んでおり50種類以上のミネラルがバランス良く含まれています

天然の塩のイメージ
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また、口当たりがとてもまろやかで、複雑な味がして素材の旨味を引き出してくれるので、料理もより美味しいく仕上がります。栄養価も高い上に料理の腕も上がるとなると、もちろん天然塩を選びたくなりますよね。

天然塩といってもたくさんの種類があり、どれを選べば良いのか分からない…という方に、心も身体も喜ぶ、オススメ塩3選をご紹介いたします!

1. ヒマラヤソルト

数十億年前の太古の昔に海水が陸に閉じ込められ、水分が蒸発して結晶化し、その後また長い年月をかけて堆積して固まった岩塩の一種。含まれる成分は岩塩の種類や地層によって異なるようです。

岩塩の中でもヒマラヤソルトは、海塩と同様のミネラルが含まれていて水にも溶けやすいので、消化効率も良いです。さらに、にがり成分がほぼ消失しているので、身体への負担をかけずに摂取する事ができます。

ヒマラヤソルトのイメージ
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ヒマラヤソルトは自然治癒力UP、集中力UP、アレルギー予防、冷え性や身体のだるさの緩和、病原菌に強くなるetc..身体にとても良い影響を与えてくれると言われています。

また、過度な活性酸素を緩和してくれるので、アンチエイジングにも優れているようです。用途も幅広く、食用はもちろんお風呂、浄化、インテリアにも使用されている万能な塩なのです。

ヒマラヤソルトのイメージ
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私は普段から料理の際、味にまろやかさを出す為によく使用しています。また毎朝の日課である鼻うがいに使っているのもヒマラヤソルトです。色々な塩で試してみましたが、これが一番調子が良く、鼻づまりに悩まされる事なくスッキリとした日々を過ごせています。

2. ぬちまーす

沖縄の方言で『命の塩』という意味を持つ、ぬちまーす。世界初、常温瞬間空中結晶製塩法によって沖縄の海水100%から生まれた塩です。

沖縄のきれいな海水の中でも、さらに厳選した宮城島の太平洋側から汲み上げており、輸入した岩塩や天日塩や固結防止剤などの添加物やミネラル溶出石等は、一切使用していません。

ぬちまーすのイメージ
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ぬちまーすは塩分が73%と、市販の食塩と比べ25%も低くなっているので塩分がやわらかく、豊富なミネラルの甘味、酸味、苦味の抜群なバランスが素材の旨味を引き出します。2000年には世界で初めて21種類もの天然ミネラルを保持した塩として、ギネスにも認定された塩なのです。

先ほど挙げたように食用でもとても美味しくいただけますが、何より美容や女性特有の身体の悩みであるむくみや生理痛の緩和、子宮のトラブル、高血圧やアトピーの改善にも非常に良いと言われています。

塩と料理のイメージ
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また、手軽な方法ですと、500mlの水に対して3gのぬちまーすを溶かして飲むだけで、自家製ドリンクとして栄養補給が出来ますし、お風呂のお湯に30〜50gのぬちまーすを入れて入浴すると乾燥が和らぎ、しっとりとしたスベスベのお肌に変わっていきます。塩自体がパウダー状なので、このように幅広い用途に大活躍します。

3. ゲランドの塩

美しい大西洋に囲まれたフランス、ブルターニュ半島の南部、ゲランド一帯で、1000年以上もの長きにわたって守り続けられた製塩法で収穫されています。ここでは、海水を干満の差によって塩田に引き込み、太陽と風の力のみでゆっくりと結晶になった塩を手作業で収穫するという、豊かな自然と職人のこだわりから作られています。

ゲランドの塩は、何といっても塩化ナトリウム以外のミネラル分の豊富さが特徴です。穏やかな気候の海水から収穫された正真正銘の自然海塩です。

ゲランドの塩を作るイメージ
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海水に含まれるすべてのミネラルをしっかりと閉じ込めているので灰色をしていますが、これは自然のまま一切手を加えていないため、海藻などの有機成分を多く含んでいるからです。

おすすめの用途ではバスソルトとしての使用法。イオン化された多種の微量ミネラルが素早く皮膚へ吸収され、代謝の向上を手助けしてくれます。また、ミネラル成分がバランス良く含まれ、料理の素材が持つ、本来の美味しさを引き出してくれる事から、食用としても非常に美味しくいただけます。

ゲランドの塩
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多くのフランス料理のシェフが推薦しているそうで、フレンチの名店や一流ホテルなどでも実際にお料理に使用されています。

この他にも、海そのものを補給している事もあり、身体の内側から行うタラソテラピーともいわれ、喘息や皮膚アレルギーなどにも効果的です。

日常で良い塩を摂取してミネラルバランスを整えましょう

冒頭でも挙げたように、外食ではほとんどが精製塩を使用しています。だからといって外食は一切ダメという事ではありません。せめて家庭で使う塩にはこだわり、質の良いものを選びましょう

ミネラルバランスを整えましょう
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これから暑くなり、汗を多くかく季節になるので、水分の摂り過ぎでナトリウム濃度を下げてしまいがちです。だからこそ身体に良い塩を摂り、体内のミネラルバランスを整えていきましょう。

執筆者:
工藤 万季