心をからっぽにする。精神をすっきりさせ、集中力を高めるヨガ呼吸法
頭の中は、常におしゃべりしている
私たちの脳は、おしゃべりが大好きです。考えることが仕事だからです。『あの人はあんな反応をしていたけれど、ひどいなぁ。私のことも嫌がっているのではないかなぁ。』
ネガティブにも、ポジティブにも、事実の解釈は脳が勝手に考え始めて、落ち込んだり嬉しくなったりします。その間にも仕事をしたり、家事をしながら明日のことを考えたり、ネットやテレビを見て反応したりと、思考はあちこちに飛んで、頭の中は忙しいものです。
私たちの脳をパソコンに例えると、ストレスを感じている時は容量ギリギリなのではないでしょうか。この頭の中のおしゃべりが減るだけでも、ストレスはかなり楽になるでしょうし、1つのことに集中しやすくなります。
頭のおしゃべりが薄れてスッキリするヨガ
ヨガでは、ゆっくりと深い呼吸をします。また、無理なく気持ちよいポーズを取っていきます。すると、脳波はアルファ波という、リラックスしつつも冷静で幸福な状態になります。
頭の中のおしゃべりが減り、感情の揺れがなくなっていきます。思考するというよりあるがままを受け取る、沸き上がるひらめきを感じとる、といった穏やかな精神状態になります。頑張らなくても、自然にまかせるだけで、少しずつそう変わっていきます。
スポーツ選手やビジネスマンがヨガや坐禅を取り入れるのには、そういった効果が関係しています。女性は特にストレスを感じやすい繊細さがある方も多いので、ヨガを取り入れる精神的なメリットは大きいでしょう。
集中力を高める呼吸法・ヨガ
それでは、実際に精神をすっきりさせ集中力を高める呼吸法・ヨガを行ってみましょう。
今、自然にしている呼吸に意識を向けてみます。呼吸の速さ・深さ・胸やお腹が動く様子…。その呼吸を、息を細く長く吐き切ったり、ゆっくり最後まで吸い切ったりするように徐々に変えていきます。
副交感神経の働きが優位になるので、リラックスしてきます。それまで色々な考え事という雲が頭の空を覆っていたのが、少しずつ雲の切れ目が増えてきて、青空という『無』~何も考えていない空っぽの感覚の時間が増えていくイメージです。
呼吸によって、新鮮な空気が身体のすみずみまで行き渡ります。しばらくその感覚を心地よく味わいましょう。
ヨガは様々なポーズを取りながら、そんなイメージで行っています。終わった後も、しばらく心地よい集中の感覚が続きます。
おわりに
いかがでしたか?ヨガが好きで夢中で続けている人の状態が、何となく感じられたでしょうか。ストレスがたまった時も、煮詰まった時も、ヨガ呼吸法でスーっと流れていくでしょう。どうぞお役立て下さい。
- 執筆者:
- 美宅 玲子